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木村祐司税理士事務所 木村祐司先生

この記事は9月4日に実施したインタビューをもとに作成しています。

木村祐司税理士事務所は、対応範囲が広いのが特徴で税務や不動産、金融資産まで含めた総合的なサポートが強みの税理士事務所です。
本記事では、税理士を目指されたきっかけや今後の展望を木村先生にインタビューを実施しました。

目次

先生のご出身と学生時代について教えていただけますか。

木村先生:出身は神奈川県の平塚市です。実は中卒で、学校にほとんど通っていませんでした。中学生の頃から現場仕事、いわゆる土方の仕事をしていたんです。学業よりも早く社会に出て働くことを選んだというか、自然とそういう流れになっていました。学校生活で特にこれといった活動はなく、部活にも所属していませんでした。
周囲の友人たちも似たような環境で、やんちゃな雰囲気の人間が多かったですね。当時の平塚は、地域全体がそうした空気を持っていたように思います。勉強一筋というよりは、地元で仲間と時間を過ごしながら、それぞれが早くから社会に出て働いていくような環境でした。

税理士を目指されたきっかけは?

木村先生:一番最初は単純に「給料からなぜ税金が引かれるのか」という疑問でした。若い頃に船乗りをしていた人から、船乗りの世界は「宵越しの銭は持たない」という文化で、お金の扱い方が大雑把でした。楽しければそれでいい、稼いだ分はその日のうちに使ってしまう、という考え方の人が多かったんです。ただ、それでは絶対にお金は残りません。
そんな中で「どうすればお金を守れるのか」「税金とは何なのか」ということに興味を持ち、学び始めたのが税理士を目指すきっかけでした。自分で身につけた知識をお客様に還元し、役立ててもらえるのは大きなやりがいになっています。

独立を決意された理由を教えてください。

木村先生:実を言うと、格好いい話ではありません。前に所属していた事務所を「もう独立した方がいい」と言われ、独立しました。方針の違いが大きかったですね。代表の考えと自分のやりたい方向性が合わなかったんです。ただ、その経験が結果的には良かったと思っています。独立したことで、自分の理想とする形でお客様と関わることができるようになったからです。苦しいスタートではありましたが、自分の覚悟を固めるきっかけになりました。

仕事をする上で大切にしていることは?

木村先生:「一度関わったら最後まで責任を持つ」ということです。税理士の仕事はお金に深く関わるので、良い時ばかりではありません。経営が苦しいとき、お客様の資金繰りが大変なときにも、寄り添って支えなければならない。
そうした覚悟を持って仕事をしています。そのため、友人や親しい人の顧客は基本的に受けません。お金が絡むと関係が壊れてしまうこともあるからです。仕事として真剣に向き合える関係性の中で、徹底的にお客様を支えることを大事にしています。

事務所の強みはどのような点でしょうか。

木村先生:規模は大きくありませんが、対応範囲が広いのが特徴です。メンバーはそれぞれ個性があり、得意分野を持っています。そのため、税務はもちろん、不動産や金融資産まで含めた総合的なサポートが可能です。小さな事務所だからこそ柔軟で、かつ専門性を活かした対応ができることが強みですね。

これまでで印象に残っているお手伝いの事例はありますか?

木村先生:独立して間もない2000年頃に出会った2人の社長がいます。どちらも創業期からお付き合いしてきましたが、20年後に大きな差が生まれていました。一人は数千万円の資産、もう一人は数十億円の資産を築いていたんです。この差を目の当たりにして、「資産形成におけるサポートのあり方」を強く考えさせられました。
そこで当事務所が取り組むようになったのが「資産経営計画」です。税金対策にとどまらず、不動産・金融資産を含めたトータルなサポートを行う。
これによって、単に税負担を減らすだけでなく、お金を効率的に増やしていく提案ができるようになりました。こうした取り組みのおかげで「将来への不安が減った」と言っていただけるお客様が増えています。それが一番嬉しい瞬間ですね。

相続の節税やその他節税で実践的なアドバイスをお願いします。

木村先生:節税で大切なのは「短期的な小手先」ではなく「長期的な戦略」です。サラリーマンの場合、生涯年収は約2.7億円といわれています。そのうち5,000万〜8,000万円、多い人は1億円以上を税金として納めます。
これをどう効率よく抑えるかが大切です。一気に半分にすることは不可能ですが、「5〜10%減らす」という現実的な目標は十分に達成可能です。そのためには早めに準備を始め、計画的に取り組むことが欠かせません。投資が「長期・積立・分散」で成果を出すのと同じように、節税も長期的に考えることが必要なんです。

良い税理士を選ぶポイントは?

木村先生:人によって基準は異なりますが、やはり「真剣に向き合ってくれるかどうか」だと思います。問題が起きたときにも逃げずに最後まで責任を持ち、長期的な視点で付き合ってくれる税理士を選ぶことが大事です。
税理士は一時的な契約相手ではなく、人生や事業に長く関わる伴走者のような存在です。その意味で「安心して任せられるかどうか」が最大のポイントだと思います。

今後の展望について教えてください。

木村先生:自分自身の年齢も考慮して、今後は事務所の事業承継をしっかり進めていきたいと思っています。規模をもう少し拡大しつつ、お客様の事業承継もサポートする。つまり「自分自身の承継」と「お客様の承継」を同時に進めていきたいですね。自分が経験することで学んだことを、そのままお客様にも還元できるのは税理士ならではの強みです。同じ立場に立って考えられるからこそ、本当に役立つアドバイスができると信じています。
これからも、お客様と共に次の世代へ資産や事業をつなげていくサポートを続けていきたいと思います。

最後に木村先生の趣味についてお聞きしてみました。

趣味はブラジリアン柔術です。始めたのは50歳の時で、もう8年続けています。
きっかけは、同世代の友人が立て続けに2人亡くなったことでした。子どもの頃からの仲間が突然いなくなってしまい、「自分も残された時間を大切にしなければ」「やり残したことがないようにしよう」と強く思ったんです。
当時考えたのは「サーフィンか格闘技を始めよう」ということでした。仕事関係でプロサーファーの知人や格闘技ジムを経営する人もいたので、どちらにもご縁がありました。
ただ、サーフィンはどうしても自然条件に左右されて、行きたい時に必ず行けるわけではありません。その点、柔術は朝7時から夜まで、時間帯の選択肢が豊富で、生活に取り入れやすかったんです。
実際に始めてみたらすぐに夢中になりました。気づけば20キロも体重が落ちて、心臓の薬も必要なくなり、すっかり健康になりました。柔術は打撃がないため70歳、80歳でも現役で続けられる人が多いのも魅力です。
体力よりも技術や工夫がものを言う世界なので、年齢を重ねても学び続けられる。だからこそ「一生の趣味」になり得ると思っています。

代表者名木村祐司
会社名木村祐司税理士事務所/株式会社SECOND-OFFICE
会社URLhttp://www.kimura-af.jp/
住所神奈川県横浜市西区北幸2-9-23新興ビル3F・4F
電話番号045-412-3137

この記事を書いた人

アドバイザーナビが運営する「税理士紹介ナビ」ではおすすめの税理を紹介しています。これまでアドバイザーナビは「資産運用ナビ」を中心に適切なプロフェッショナルのプラットフォームを構築してきました。税理士紹介ナビでは、税理士へのインタビューやアンケート調査などを通じて、税理士や税金にまつわる情報発信をしていきます。

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