2025年11月21日のインタビューをもとに記事を作成しています。
先生のご出身と学生時代について教えていただけますか。
金田一先生:出身は奄美大島ですが、小学校に上がる頃には神奈川・東京で生活していました。小さい頃は天文学に強く憧れていて、星を見るのが大好きでした。親族がJAXAに勤めていて、ロケット開発の仕事に触れる機会があったことも影響していると思います。また、小さな頃から「真実とは何か」といったことを考えるのが好きで、少し哲学的な子どもだったのかもしれません。昆虫も好きで、ひっそり虫を飼っては“エメラルドちゃん”と名前をつけて可愛がっていました。中学・高校は女子校で剣道部に入りましたが、本格的に活動するというより、部員同士で楽しく身体を動かすことが中心でした。天文学を学びたいという気持ちはずっとあったのですが、文系の女子校だったため、先生から「この学校では進路的に難しい」と聞かされ、高校2年生の段階でその夢を一旦諦めました。
税理士を目指されたきっかけは?
金田一先生:父から「手に職をつけなさい」と言われたことが一つのきっかけです。ふらふらしている私を見て、簿記を学ぶよう勧めてくれました。その父も私が27歳の時に他界しています。商工会議所で簿記3級・2級を受験したのですが、思いのほかスムーズに合格し、「数字を扱うことって面白い」と感じました。その時の講師が税理士の先生で、教え方がとても上手で楽しく、仕事も生き生きされていたんです。その姿に憧れ、気づけば税理士の仕事に興味を持っていました。先生の事務所でアルバイトを始め、20歳頃から実務も経験しましたが、そこでも「向いている」と言っていただけたことが大きな後押しでした。
独立を決意された理由を教えてください。
金田一先生:私は25歳で税理士登録をしたのですが、その当時は神奈川県で最年少と言われていました。監査法人で上場準備の仕事などを経験した後、一度独立し、その後は辻・本郷税理士法人にも所属しました。ただ、やはり自分の専門分野である国際税務を深く追求したいという思いが強く、より自分らしい働き方をするために再度独立を選びました。国際税務は高度な専門性が必要な分野で、挑戦するほど面白さが増していくんです。
仕事をする上で大切にしていることは?
金田一先生:お客様の“本質的な悩み”を丁寧に理解することです。「相続対策を相談したい」とおっしゃる方でも、話を深くうかがうと、実は家族関係の問題や海外在住の子どもとの距離、不安な老後生活など、相続税とは別のところに本当の悩みがあるケースが多々あります。例えば、最近では70代の女性の方が相談に来られました。相続対策とおっしゃっていましたが、伺うとご本人は体が不自由になりつつあり、子どもはカナダ、夫はスイスに住んでいて、日本で頼れる人がいないという不安が本質でした。数字の相談の裏には、必ず“生活や人生の不安”が存在します。そこに寄り添うことを最も大切にしています。
事務所の強みはどのような点でしょうか。
金田一先生:国内および国際税務を融合させた「国際資産税」の専門家として、特にアメリカ、台湾、オーストラリア、シンガポールなど海外の案件に強みを持っています。海外に資産をお持ちの方や、海外にご家族がいらっしゃる方に対し、各国の制度を踏まえた最適な資産管理をご提案できます。「海外に資産がある」「子供が海外に住んでいる」といった場合、日本の税理士だけでは解決できない問題が多々あります。私はそうした複雑なケースなど日本の税理士では対応が難しい領域も扱えるため、専門家からご紹介をいただくことも多々ありまして、いわば「専門家のための専門家」という位置づけになりつつあります。
印象に残っているお手伝いの事例はありますか?
金田一先生:近年対応した案件で、IRSから数億円の本税と延滞税が届いた方がいらっしゃいました。アメリカの税理士が必要な届け出をしていなかったことが原因で発生したものでした。私の方でIRSへ上申書を提出し、遺産税の申告をやり直した結果、その数億円はなくなりました。依頼者の方が心底安心されていたのが印象的でした。
相続や節税の実践的なアドバイスをお願いします。
金田一先生:相続では「養子縁組」の活用を強くおすすめしています。特にお子さんのいない方が甥・姪に財産を残したい場合など、法定相続人として認められるため、2割加算もなくなり大きな節税効果があります。また、資産を国内だけに置くのではなく、海外資産も含めて分散するという考え方も重要です。制度の違いや税務リスクもありますので、専門家と一緒に検討するのがよいでしょう。
良い税理士を選ぶポイントは?
金田一先生:話しやすいこと、これに尽きます。“寄り添う姿勢”がある人は必ず伝わります。清潔感や誠実さも大事ですね。第一印象で「信頼できる」と思えるかどうかは、意外と大きなポイントなんです。
今後の展望について教えてください。
金田一先生:海外展開をできるだけ進めていきたいと思っています。と言いますのも今は円安や株安の影響もあり、日本だけで資産を持つリスクが高まっています。これらのことからアメリカやヨーロッパに拠点を持ち、日本に住む方・海外に住む方の両方をサポートできる体制を整えたいですね。海外資産を活用したい日本人の方の相談も増えており、国際税務のニーズはさらに高まると感じています。
税理士紹介ナビ編集部最後に金田一先生の趣味についてお聞きしてみました。



金田一先生:多趣味で、星の観測は今でも大好きです。グループに所属していて、インドネシアに日食を見に行ったこともありますし、小笠原などにも足を運びました。奄美出身なのでダイビングやシュノーケリングも好きで、富士山にも登りました。ヨガにも通っています。どれも心を豊かにしてくれる大切な時間ですね。
| 代表者名 | きんだいちきよみ/Kiyomi Kindaichi |
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