2025年10月8日のインタビューをもとに記事を作成しています。
先生のご出身と、学生時代について教えていただけますか。
佐久間先生:生まれは埼玉なんですが、小学校4年生のときに大阪に引っ越しました。高校3年生まで大阪にいたので、「出身はどちらですか?」と聞かれると少し迷うんですが、青春時代を過ごしたのは大阪ですね。関西弁は完全に抜けてしまいましたが。大学時代は、最初の1〜2年は本当に普通の大学生でした。お酒を飲んだりサークル活動をしたり、今でもその頃の友人とは仲が良いです。就職活動を意識し始めた頃に、会計士の資格勉強をしてみようと思い立ち、それから一気に勉強に集中するようになりました。中学・高校時代はずっとサッカー部でした。勉強と部活の毎日で、特別なことはしていなかったですね。簿記の知識もその頃はまったくなく、会計士という職業の存在を知ったのは大学に入ってからです。
中央大学は資格取得に力を入れている学校で、会計士を目指す学生も多かったんです。私の学部は経済学部でしたが、商学部と近い分野でもあり、資格勉強の環境も整っていました。将来的には独立したい気持ちがありましたし、会計は経営に必要な知識を幅広く学べるので、法律だけに特化した弁護士よりも実務に生かせると思い、会計士を目指すことにしました。
税理士・会計士を目指されたきっかけは何でしょうか。
佐久間先生:大学がそうした資格を推奨していたことが大きなきっかけです。当時は合格者も多く、周囲に刺激を受けました。また「いつか独立したい」という思いがありましたが、具体的にやりたい仕事がまだ見つかっていなかったんです。
会計士や税理士であれば、さまざまな会社の数字や内部構造を理解しながら関わることができますし、ビジネスモデルを学べる点に魅力を感じました。しかも資格を持っていれば、もし独立してうまくいかなくても、再就職の道がある。そうした「守り」としての安定感も大きかったですね。数字も得意だったので、自分には向いていると思いました。
独立を決意された理由を教えてください。
佐久間先生:「同じ場所で何十年も働く」というイメージが正直ピンとこなかったんです。時間や仕事相手を自分で選べる自由な働き方をしたいと思っていて、それを実現するには独立しかないと感じていました。父は会社員でしたが、毎日朝早く出て満員電車に乗り、夜遅くに帰ってくる姿を見て「大変そうだな」と思っていました。もちろんそれが立派な働き方ではあるのですが、自分はもう少し自由に働きたいという気持ちが強かったです。
もともと新しいことに挑戦するのが好きなタイプで、専門職というよりも幅広く動きたい性格なんです。自由に動ける立場であれば、新しい取り組みにも時間を割けますし、それが結果的にお客様への価値提供にもつながると感じています。実際、税理士業務が中心ですが、それにとどまらず経営や資金繰り、補助金・AIの活用の提案なども行っていて、「税理士の枠を超えたサポートができているな」と実感しています。
仕事をする上で大切にしていることは何ですか。
佐久間先生:スタッフにもよく言っているのですが、「常に改善する」という姿勢を大切にしています。単に時間をかけて残業で片付けるのではなく、より良くするための工夫を考える。
これを徹底しています。そして何より、「お客様にとって本当に良いことは何か」を考えること。当たり前のようですが、常に意識して行動することが重要だと思っています。私は、不動産や保険などを強引に売り込むような業界のやり方があまり好きではありません。自社の利益よりも、長く安定した関係を築けるお客様と一緒に歩んでいきたい。社内でも同じで、スタッフを「使い倒す」ような働かせ方ではなく、長く続けられる環境を整えるようにしています。ワークライフバランスを保ちながら質を落とさず成果を出す。そのために仕組みや効率化を常に考えています。日常業務で残業しないことを基本とし、その分、税務調査などのイレギュラーな対応に時間を割けるようにしています。そうしたバランスの取り方は、事務所としても大事にしている部分です。
事務所の強みはどのような点でしょうか。
佐久間先生:一番の強みは、ITに強いということです。スタッフも若く、全員がパソコン操作に慣れています。自社の業務効率化はもちろんですが、お客様の経理負担を減らすためのIT活用にも力を入れています。昔ながらのやり方から切り替えていただくことで、「やり取りがスムーズになった」「経営状況が見えるようになった」と喜んでいただくことも多いです。DX化が自然に進む点は、大きな特徴だと思います。
もう一つの強みは、融資や補助金へのサポート体制です。たとえば創業したばかりの会社には日本政策金融公庫などと連携して創業融資の支援を行っています。ほぼ100%近くの確率で実行できています。また、補助金の情報も常にチェックし、該当するお客様には積極的に提案します。融資・補助金・節税を一体としてサポートできる税理士事務所は意外と少ないので、そこが他社との違いですね。結果的に、税務顧問というよりも「経営・財務コンサルティング」に近い動きをしていると思います。
印象に残っているお手伝いの事例はありますか。
佐久間先生:税理士の仕事は、感謝される瞬間が多い職種ではないかもしれませんが、税理士変更でDX化が進み、「業務が楽になった」「経営が見えるようになった」と言っていただくことはよくあります。
また、融資のサポートを通じて「希望の金額が借りられた」「事業がスムーズに進んだ」という声も嬉しいですね。税務調査で追徴課税を避けられたときなども、お客様に安心していただけます。最近では、AIの使い方をお伝えしたり、お客様同士をマッチングして新しい取引につなげたりすることもあります。税務だけでなく、経営支援の一部として喜んでいただけているのは大きなやりがいです。
相続や節税について、実践的なアドバイスをお願いします。
佐久間先生:相続については今後さらに力を入れていく予定ですが、現時点でも基本的な知識や実務は行っています。節税については法人向けを中心に、具体的で実行可能なアドバイスをしています。たとえば、役員社宅をうまく活用することで費用計上を増やし、合法的に9割近く経費に落とす方法や、旅費規程を整備して否認されない範囲で節税する方法などです。
また、「事前確定届出給与」制度を活用して、月給を抑えつつ賞与で受け取ることで社会保険料を抑えるケースも多いです。さらに、小規模企業共済や経営セーフティ共済などを利用し、契約者貸付を活用して資金を減らさずに節税する方法も提案しています。やるかやらないかで手元に残るお金が大きく変わるため、ここは特に力を入れています。
良い税理士を選ぶポイントは何でしょうか。
佐久間先生:まず、料金が「安すぎる」事務所は注意が必要です。サポートの質が下がることが多いですからね。重要なのは料金とサービスのバランスです。次に、その税理士がどの分野に強いかを見ること。不動産、創業期、医療など、得意分野が合っているかどうかが大切です。規模で言えば、個人的には5〜20人くらいの事務所がバランスが良いと思います。代表の目が届く範囲で、かつチームで動ける体制がある。担当者とも代表とも直接話せる環境が理想です。
また、マネーフォワードやfreeeなど、クラウド会計に対応しているかどうかも確認した方がいいですね。やり取りの効率が全く違います。一度契約しても、合わなければ変更すれば良いと思います。最初から完璧な相性の先生に出会えることは稀なので、1〜2年で見直すのも現実的です。
今後の展望を教えてください。
佐久間先生:無理のない範囲で事務所を拡大していく予定です。スタッフにも過度な負担をかけず、お客様へのサービス品質を保ちながら成長していきたいです。今後は相続やM&Aなどの分野にも対応を広げ、より多様なニーズに応えられる体制を整えたいと考えています。さらに、ITやAIにも強い事務所なので、税理士業務以外にもWebサービス開発などの新事業にも挑戦していきたいですね。
税理士紹介ナビ編集部最後に佐久間先生の趣味についてお聞きしてみました。



佐久間先生:最近始めたのはテニス、ワイン、そして格闘技です。昔からサウナは好きで、ゴルフも以前やっていましたが今は少しお休み中。また再開したいと思っています。
格闘技はキックボクシングに近いもので、体験感覚で始めました。ワインは知り合いから購入して、テイスティングをしながら勉強中です。資格を取るつもりはないですが、ワイン会などでも楽しめるようになりたいと思っています。
経営者の方にはワイン好きが多く、交流のきっかけにもなりますし、単純に味わうこと自体も楽しいです。テニスは友人に誘われて始め、月に一度はレッスンに通っています。
色々と試してみたいタイプなので、これからも新しいことに挑戦しながら、長く続けられる趣味を見つけていきたいですね。
| 代表者名 | 公認会計士・税理士 佐久間元気 |
| 会社名 | Metax会計事務所 株式会社GIVER 株式会社YS |
| 会社URL | https://giver-tax.co.jp/metax |
| 住所 | 東京都墨田区江東橋四丁目27番14号楽天地ビル3F |
| 電話番号 | 03-6823-7394 |









