この記事は9月5日に実施したインタビューをもとに作成しています。
税理士事務所エールパートナーは、経営者が悩んでいる時に気軽に相談できる税理士事務所です。
本記事では、税理士を目指されたきっかけや今後の展望を木戸先生にインタビューをしました。
先生のご出身と学生時代について教えていただけますか。
木戸先生:出身は大阪です。学生時代は特にこれといった活動をしていたわけではなく、本当に普通の学生でした。ただ、大学時代にたまたま入ったゼミの友達から「一緒に大原に行って税理士試験の勉強をしないか」と誘われたり、別の友達から「TACで一緒にやらない?」と声をかけられたりしたんです。それでタックを選んで勉強を始めたのがきっかけです。
当時は就職氷河期で、就職が厳しい状況でした。周りも「資格を取らないといけない」という雰囲気が強くて、その流れで自然と資格を目指すようになりました。大学よりもTACに通っている時間の方が長く、大学にはあまり行っていなかったぐらいです。
税理士を目指されたきっかけは?
木戸先生:友達に誘われて勉強を始めたのが最初のきっかけです。ただ、それだけで税理士を目指すと決意したわけではありません。大学時代に会計事務所でインターンシップを経験したんですが、その時の先生がとても尊敬できる方で、今でも一番の憧れの存在なんです。その先生の姿を見て、「私もこの先生のような税理士になりたい」と強く思ったのが、最終的に目指す決意を固めた瞬間でした。
独立を決意された理由を教えてください。
木戸先生:もともと独立しようという気持ちはありました。女性は結婚や出産、夫の転勤などでキャリアを中断せざるを得ないことが多いですよね。そうなると復帰が難しく、キャリアが途切れてしまう。だからこそ資格を取って、自分の力で働ける環境を作らないといけないと考えました。
ただ勇気が出なかったんですが、勤務時代の経験が決定的なきっかけになりました。息子を妊娠した時は繁忙期で緊急入院になったり、同僚が流産してしまったりと、とてもつらい経験をしました。
その後、発達障害を持つお子さんを育てながら働く先輩が事務所で苦労している姿も目にして、「もっと働きやすい形はないだろうか」と思ったんです。 この業界は当時、残業が当たり前でブラックな働き方が多かった。
だからこそ、自分が開業して「女性でも働きやすい職場をつくりたい」と考え、独立を決意しました。
仕事をする上で大切にしていることは?
木戸先生:私は「オーダーメイドの対応」を大切にしています。勤務時代は「ここまでやってあげたい」と思っても会社の方針でできないことが多かった。だからこそ独立してからは、お客様が望むことをできる限り叶えるようにしています。税務以外の相談でも話を聞き、必要なら専門家につなげる。経営者にとって一番身近な相談相手でありたいと思っています。
事務所の強みはどのような点でしょうか。
木戸先生:一番の強みは「相談しやすい存在」であることです。経営者は孤独を抱えがちで、誰に相談していいかわからないことも多いと思います。その時に真っ先に思い浮かぶ存在が私たち事務所でありたい。実際にお客様からの紹介が多く、「なんでも丁寧に相談に乗ってくれる」という評価をいただいています。
紹介してくださった方がさらに別のお客様を紹介してくれる、そんな信頼の循環が生まれているのも強みだと感じます。
これまでで印象に残っているお手伝いの事例はありますか?
木戸先生:税理士事務所は税金や節税の相談が中心と思われがちですが、実際は「お金を増やしたい」という根本的なニーズがあります。その視点から資産全体を見直して、お客様の意識が変わり、経営が改善していったことです。
その結果、お客様が飲み会やゴルフの場で「この先生はいいよ」と自然に宣伝してくださり、新たなご紹介につながる。雑誌に掲載された際には、お客様が自発的にその記事を周りに紹介してくださったこともありました。
相続の節税やその他節税で実践的なアドバイスをお願いします。
木戸先生:相続で一番大切なのは「家族が仲良くしていること」だと思います。どんなに優秀な専門家がついていても、家族関係が悪ければ話し合いができず、相続対策は進みません。
だからこそ、日頃から家族で良好なコミュニケーションを保つことが大前提です。これは専門家が代わりにできることではなく、ご家族自身が意識して取り組むべきことです。 税務的なノウハウ以前に、家族の信頼関係こそが最大の節税対策だと考えています。
良い税理士を選ぶポイントは?
木戸先生:良い税理士とは「気軽に相談できるかどうか」です。どんなに知識や経験が豊富でも、相談しにくい雰囲気があると本当の意味での節税や経営改善はできません。
小さな疑問や世間話の中に、実は大きな税務リスクが潜んでいることもあるんです。だからこそ、ちょっとした会話の中からでも問題を拾える関係性が大事だと思います。
「何でも気軽に話せる環境をつくれるかどうか」これが良い税理士を選ぶ最大のポイントだと思います。
今後の展望について教えてください。
木戸先生:これまで力を入れてきたのはM&Aです。特にコロナ以降、会社の売買や事業承継の案件が増えています。私は買い手側の立場でサポートすることが多いのですが、その経験から「企業価値をどう高めるか」「リタイアの仕方をどう設計するか」といった部分も見えてきました。
相続や事業承継の場面では、「会社をどう経営し、どう資産を残し、どう子どもに引き継ぐか」が大切です。スタートアップから事業承継まで、経営の始まりから終わりまでをサポートし、その中でお客様の資産を守り、家族にスムーズに引き継ぐ。そのお手伝いができるのが私の強みだと思っています。
最後に木戸先生の趣味についてお聞きしてみました。
正直、趣味といえるものがないんですよね。以前は「子どもと過ごす時間」とか「家族と過ごす時間」が趣味かな、と言っていました。ただ最近になってよく考えると、多分私の趣味は仕事なんです。仕事が生活の中心で、子どもや家族との時間ももちろん大切にしますが、それ以外はほとんど仕事に時間を注いでいる感じです。結果的に「仕事が趣味」ということになりますね。
代表者名 | 木戸真智子 |
会社名 | 税理士事務所エールパートナー |
会社URL | https://ailes-partner.com/ |
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