神奈川県で税理士を探すときは、事務所の所在地や料金だけでなく、自社や自分が相談したい分野への対応実績を確認することが大切です。会社設立を予定している人、成長段階にある法人、相続税申告を依頼したい人では、税理士に求める知識や支援内容が異なります。
会社設立前後であれば、税務署などへの届出、役員報酬や決算月の検討、創業融資に向けた事業計画の整理、設立後の経理体制について相談できる税理士が適しています。すでに事業を運営している法人であれば、決算申告だけでなく、月次決算、資金繰り、予算管理、金融機関向け資料の作成など、成長を支える継続的な支援が重要です。
相続について相談する場合は、相続税申告の経験に加え、土地や非上場株式の評価、贈与、相続した不動産の税務などに対応できるかを確認する必要があります。法人顧問を中心とする税理士事務所と、相続税申告を継続的に扱う事務所では、得意とする業務が異なることがあります。
また、神奈川県は横浜市や川崎市だけでなく、相模原・県央、湘南、横須賀・三浦、県西まで広い地域を含みます。神奈川県の「地域別市町村一覧」では、横浜、川崎、横須賀三浦、県央、湘南、県西の6地域に分けられています。税理士を比較するときは、事務所所在地だけでなく、実際の訪問範囲やオンライン相談の可否まで確認しましょう。
この記事では、神奈川県で税理士を探している法人経営者、個人事業主、創業予定者、相続について相談したい人に向けて、税理士事務所の選定基準、地域別の探し方、費用相場、契約前のチェックポイントを順に解説します。
- 神奈川県で税理士事務所を比較する際の選定基準
- 横浜・川崎・相模原など主要エリア別の税理士の探し方
- 会社設立や創業融資を相談できる税理士の選び方
- 法人の成長支援や資金繰りに強い税理士の見極め方
- 相続税申告や不動産評価を依頼するときの確認事項
- 法人顧問、確定申告、決算申告、相続税申告の費用相場
- クラウド会計やオンライン顧問に対応する税理士の選び方
- 顧問契約前に確認したい料金、担当者、解約条件
本記事で紹介する税理士事務所の選定基準
税理士事務所を紹介する際は、神奈川県内に事務所があるかだけでなく、利用者が依頼内容や契約条件を比較できるかを重視します。事務所の規模や知名度だけで判断せず、公式サイトや公的な登録情報から確認できる内容を基準に選定します。
最初に確認するのは、税理士または税理士法人として正式に登録されていることです。税理士は事務所所在地を管轄する税理士会に所属し、日本税理士会連合会に備えられた税理士名簿に登録されています。
日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトでは、氏名、事務所所在地、所属税理士会、所属支部などから、税理士や税理士法人の登録情報を確認できます。
そのうえで、次の情報が公式サイトなどに掲載されているかを確認します。
- 主な対応業務と得意分野
- 対応している業種や企業規模
- 会社設立や創業融資の支援内容
- 月次決算、予算管理、資金繰りなどの成長支援
- 相続税申告や不動産評価への対応
- 対応可能な地域
- 訪問、来所、オンラインなどの相談方法
- 顧問料や決算料を含む料金体系
- クラウド会計への対応状況
- 税理士本人と職員の役割分担
- 初回相談の料金と相談時間
税理士の主な業務には、納税者に代わって申告などを行う税務代理、税務書類の作成、税務相談があります。税務調査への立ち会いや確定申告の代理も、税理士に依頼できる業務です。
一方、すべての税理士事務所が、会社設立、法人顧問、相続、事業承継、クラウド会計などの全分野に同じ水準で対応しているわけではありません。「税理士だから何でも任せられる」と考えるのではなく、依頼したい業務を継続的に扱っているか確認することが大切です。
公式サイトの情報だけで、税理士との相性や実際の対応速度まで判断することは困難です。候補を絞った後は初回相談を利用し、説明のわかりやすさ、担当体制、料金の考え方まで比較しましょう。
神奈川県でおすすめの税理士事務所
神奈川県の税理士事務所を比較するときは、各事務所を同じ項目で整理してみてください。所在地や代表者名だけでなく、会社設立、法人顧問、成長支援、相続税申告など、どの業務を扱っているのかを明確にすると、自分に合った相談先を選びやすくなります。
以下の掲載順は、サービスの優劣を示すランキングではありません。公式サイトと公的な登録情報から確認できる所在地、代表者、対応業務などをもとに整理しています。担当者、料金、対応範囲は変更されることがあるため、契約前に各事務所へ直接確認してください。
法人顧問を検討している場合は、顧問料だけでなく、決算申告料、記帳代行料、面談頻度、月次試算表を受け取れる時期を比較しましょう。成長支援を求める場合は、予算実績管理、資金繰り表、融資資料、経営計画などが基本料金に含まれるかも重要です。
相続税申告を依頼する場合は、遺産総額に応じた基本報酬のほか、土地、非上場株式、相続人の人数、申告期限までの期間などによって追加料金が発生するか確認しましょう。
税理士法人サンパートナーズオフィス

| 代表者名 | 平野 壮司 |
|---|---|
| 会社名 | 税理士法人サンパートナーズオフィス |
| 会社URL | 公式サイト |
| 住所 | 神奈川県厚木市旭町1-22-8 FMビル1F |
| 電話番号 | 046-226-9980 |
税理士法人サンパートナーズオフィスは、神奈川県厚木市に事務所を置く税理士法人です。公式サイトでは「お客様へ寄り添う 1番身近なパートナー」を掲げています。
税理士顧問、会社設立、起業支援、法人化、節税対策、確定申告、相続などを主な取扱業務として案内しています。法人と個人の税務を同じ窓口で相談したい場合は、希望する支援内容が契約範囲に含まれるか確認してみましょう。
アクア会計事務所

| 代表者名 | 伊藤 史哉 |
|---|---|
| 会社名 | アクア会計事務所 |
| 会社URL | 公式サイト |
| 住所 | 神奈川県横浜市西区北幸2-10-27 東武立野ビル3F |
| 電話番号 | 045-548-3700 |
アクア会計事務所は、横浜を拠点に、中小企業やベンチャー企業の事業成長・事業継続を支援する税理士・公認会計士事務所です。
税務会計サービスに加え、財務分析、経営計画、予算実績管理、資金調達、IPO支援、内部監査、事業承継などを案内しています。日常の税務申告だけでなく、経営管理体制や将来の成長を見据えた相談をしたい法人は、支援範囲と報酬体系を確認するとよいでしょう。
税理士法人一颯

| 代表者名 | 山名 宗光 |
|---|---|
| 会社名 | 税理士法人一颯 |
| 会社URL | 公式サイト |
| 住所 | 神奈川県川崎市川崎区砂子2-10-7 ルリエ川崎駅前301号 |
| 電話番号 | 044-244-2718 |
税理士法人一颯は、川崎市川崎区に事務所を置き、法人・個人の税務申告や経営相談に対応する税理士法人です。
法人税、所得税、消費税の申告に加え、会社設立、資金繰り、相続税・贈与税、資産譲渡に関する相談などを案内しています。インターネットを活用した遠隔対応や会計ソフトの導入・操作支援も案内しているため、相談方法や対応ソフトを確認して比較しましょう。
戸越税理士法人

| 代表者名 | 戸越 一成、廣瀬 絢 |
|---|---|
| 会社名 | 戸越税理士法人 |
| 会社URL | 公式サイト |
| 住所 | 神奈川県横浜市中区桜木町2丁目2番 港陽ビル7階 |
| 電話番号 | 045-662-6995 |
戸越税理士法人は、横浜市中区に横浜本部を置き、一般的な税務会計業務に加えて、資金調達支援や経営支援、セカンドオピニオンなどを案内している税理士法人です。
代表税理士の戸越一成氏は、株式会社UBICの上場時に取締役管理部長を務めた経歴が公式サイトに掲載されています。月次の数字を経営判断へ活用したい法人は、提供される資料、面談頻度、経営支援の範囲を確認してみましょう。
税理士法人エナリ

| 代表者名 | 江成 健一(小田原本社) |
|---|---|
| 会社名 | 税理士法人エナリ |
| 会社URL | 公式サイト |
| 住所 | 神奈川県小田原市城山3丁目25-23 |
| 電話番号 | 0465-24-3311 |
税理士法人エナリは、小田原本社と横浜事務所を展開する税理士法人です。公式サイトによると、前身の税務会計事務所は1954年に開業しています。
小田原本社では、税務顧問、記帳代行、決算申告、相続税、経営支援、M&A相談、資産形成相談などを案内しています。オンライン対応も案内されているため、県西地域で対面とオンラインを組み合わせて相談したい人は、対象地域や面談方法を確認するとよいでしょう。
神奈川県の税理士事情と対応エリア
神奈川県で税理士を探す際は、東京地方税理士会の支部区分と、各税理士事務所が実際に設定している対応エリアを分けて考える必要があります。
支部は税理士事務所の所在地などに基づく区分であり、利用者が依頼できる範囲を直接示すものではありません。
神奈川県内は東京地方税理士会の18支部に分かれている
神奈川県内の税理士および税理士法人は、東京地方税理士会に所属します。東京地方税理士会は神奈川県と山梨県を管轄しており、神奈川県内には18の支部があります。
神奈川県内の支部は、次のとおりです。
| 地域 | 税理士会支部 |
|---|---|
| 横浜市 | 横浜中央、横浜南、保土ヶ谷、戸塚、神奈川、緑、鶴見 |
| 川崎市 | 川崎南、川崎北、川崎西 |
| その他の地域 | 横須賀、鎌倉、藤沢、平塚、厚木、大和、相模原、小田原 |
横浜市内だけでも、区によって所属する支部が異なります。たとえば、横浜中央支部は中区と西区、横浜南支部は南区、港南区、磯子区、金沢区、保土ヶ谷支部は保土ヶ谷区、旭区、瀬谷区が区域です。
ただし、支部区分だけを基準に税理士を選ぶ必要はありません。自社の所在地と異なる市や区にある税理士事務所でも、訪問やオンライン相談に対応していれば依頼できることがあります。
事務所所在地だけでなく実際の対応範囲を確認する
事務所所在地が近くても、顧問先への訪問を行わず、来所またはオンライン相談を基本としている税理士事務所があります。反対に、事務所から離れた地域でも、毎月または数か月に一度の訪問に対応している場合があります。
公式サイトに「神奈川県全域対応」と記載されている場合も、すべての地域で同じ対応を受けられるとは限りません。横浜市内は訪問可能、県西地域はオンライン中心など、地域によって相談方法が分かれている可能性があります。
問い合わせの際は、自社や自宅の住所を伝えたうえで、次の点を確認しましょう。
- 通常の訪問可能エリア
- 契約プランごとの訪問回数
- 訪問を依頼した場合の交通費
- 決算前や税務調査時の訪問対応
- オンライン相談へ変更できるか
- 紙の書類を郵送する必要があるか
相続税申告では、不動産の所在地と相続人の居住地が異なることもあります。事務所所在地だけでなく、土地評価や現地確認をどのように行うのかも確認してください。
訪問相談・オンライン相談・交通費の有無を確認する
税理士との相談方法には、税理士事務所への来所、顧問先への訪問、電話、メール、チャット、Web会議などがあります。どの方法を利用できるかは、事務所や料金プランによって異なります。
毎月対面で経営相談をしたい場合は、訪問型の顧問契約が向いています。一方、経理資料をクラウド上で共有でき、短時間の相談を頻繁に行いたい場合は、Web会議やチャットに対応する事務所が利用しやすいでしょう。
オンライン顧問は移動時間を減らせる一方で、契約プランによっては面談回数や相談内容に上限が設けられている場合があります。「オンライン対応可」という表示だけで判断せず、次の点まで確かめておきましょう。
- Web会議を利用できる回数
- チャット相談の対象業務
- 質問への通常の返信目安
- 緊急時の連絡方法
- 対面相談へ切り替える場合の料金
- 税務調査時の立ち会い方法
訪問時の交通費が月額顧問料に含まれるかも見ておきましょう。交通費や日当が毎回加算される契約では、年間の総額が想定より高くなることがあります。
税理士として登録されているか公式情報で確認する
税務代理、税務書類の作成、税務相談を業務として行える者は、税理士、税理士法人など法律で認められた者に限られています。国税庁も、正式な資格を持たない「にせ税理士」へ依頼しないよう注意を呼びかけています。
税理士資格の登録状況は、日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトで確認できます。氏名や所在地のほか、税理士法人の名称からも検索できます。
税理士事務所では、資格を持たない職員が記帳、資料回収、日常連絡などを担当することがあります。職員が窓口になること自体ではなく、税務判断や申告書の確認に税理士がどのように関与するかが重要です。
契約前には、担当税理士の氏名に加えて、次の内容を確認しましょう。
- 日常的な連絡を担当する人
- 税理士本人と面談できる頻度
- 決算申告書を最終確認する税理士
- 税務相談を誰が受けるのか
- 担当税理士が不在の場合の対応
- 担当者変更時の引き継ぎ方法
横浜・川崎・相模原など主要エリア別の税理士選び
神奈川県の「地域別市町村一覧」では、県内の市町村が横浜、川崎、横須賀三浦、県央、湘南、県西の6地域に整理されています。税理士を探す場合も、この区分を参考にすると、訪問しやすい事務所や地域の支援機関と連携しやすい事務所を探しやすくなります。
横浜市|会社設立・法人顧問・成長支援を相談したい人
横浜市で会社設立を予定している場合は、司法書士などと連携して設立登記を進められるかだけでなく、設立後の税務や経理体制まで相談できる税理士を選びましょう。
会社設立前に検討したい項目には、法人形態、資本金、決算月、役員報酬、創業時の資金計画、会計ソフトなどがあります。設立後には、税務署や自治体への届出、給与計算、源泉所得税、社会保険などの手続きも発生します。司法書士や社会保険労務士との連携体制も確認しておきましょう。
成長支援を希望する法人は、毎月の会計処理を確認するだけでなく、次のような支援を受けられるか確認してください。
- 月次試算表の早期作成
- 売上や利益の予算実績管理
- 資金繰り表の作成
- 金融機関へ提出する資料の整理
- 設備投資や採用計画の検討
- 決算前の納税額予測
- 部門別、店舗別、事業別の損益管理
横浜市では、IDEC横浜によるワンストップ経営相談が設けられており、創業から成長段階までの経営、税務、法律、IT活用、事業承継などについて相談できます。税理士へ継続支援を依頼しながら、公的な相談窓口を課題に応じて利用する方法もあります。
川崎市|スタートアップ支援・資金調達・クラウド会計を相談したい人
川崎市で税理士を探す場合は、会社設立後の経理体制と、事業拡大に応じて必要になる管理会計への対応を確認しましょう。
設立直後は取引数が少なくても、売上や従業員が増えると、請求書の発行、入金確認、経費精算、給与計算などの業務が増えます。創業時からクラウド会計を導入し、銀行口座やクレジットカード、請求書発行システムの連携ルールを整えておけば、後から経理方法を作り直す負担を抑えられます。
資金調達を相談する場合は、融資申請書の作成だけでなく、売上計画、採用計画、外注費、広告費、借入返済後の資金残高まで検討してくれるかがポイントです。
融資だけでなく、出資を受ける可能性がある事業では、一般的な小規模法人とは異なる会計・税務対応が必要になることがあります。資本政策や株式に関する相談を税理士だけで完結できない場合もあるため、弁護士などとの連携体制も確認しましょう。
神奈川県よろず支援拠点には川崎サテライトがあり、創業、資金繰り、資金調達、販路拡大などの相談分野が案内されています。税理士を選ぶ際も、こうした地域の支援窓口をどのように活用できるか相談してみるとよいでしょう。
相模原・厚木・大和|県央エリアで創業支援や経営改善を相談したい人
神奈川県の地域別市町村一覧における県央地域には、相模原市、厚木市、大和市、海老名市、座間市、綾瀬市、愛川町、清川村が含まれます。
この地域で法人顧問を依頼する場合は、事務所所在地だけでなく、実際の訪問可能範囲を確認しましょう。相模原市の税理士事務所が厚木市や大和市へ対応している場合もあれば、オンライン相談を基本としている場合もあります。
経営改善を目的に税理士へ依頼するときは、月次試算表を作るだけでなく、数字の変化について説明してもらえるかを確認しましょう。たとえば、売上が増えているのに現金が不足する理由、粗利益率が低下した原因、借入返済を含めた資金繰りなどを分析できる税理士が適しています。
面談では、次のような質問をしてみましょう。
- 毎月の業績をいつまでに確定できるか
- 前年同月や予算との比較を行うか
- 資金繰り表の作成を支援できるか
- 融資の相談時に資料を作成してもらえるか
- 経営改善計画の作成経験があるか
- 設備投資後の返済計画を相談できるか
神奈川県よろず支援拠点は、相模原サテライトや県央サテライトでも、事業計画、資金繰り、資金調達、創業、事業承継などの相談分野を案内しています。
藤沢・鎌倉・平塚・横須賀|湘南・三浦で相続や法人税務を相談したい人
湘南地域には、平塚市、藤沢市、茅ヶ崎市、秦野市、伊勢原市、寒川町、大磯町、二宮町が含まれます。横須賀三浦地域には、横須賀市、鎌倉市、逗子市、三浦市、葉山町が含まれます。
この地域で相続について相談する場合は、相続税申告の取扱実績だけでなく、土地評価、不動産所得、相続後の売却に関する税務まで対応できるかを確認しましょう。
相続財産に自宅、賃貸物件、事業用不動産などが含まれる場合は、預貯金だけの相続よりも確認事項が増えます。土地の利用状況、権利関係、賃貸状況などによって評価方法が変わる可能性があるため、不動産評価の経験が重要です。
法人経営者が相続を相談する場合は、自社株評価や事業承継も関係します。法人顧問と個人の相続を別々の税理士へ依頼する方法もありますが、会社と個人資産の関係をまとめて把握できる税理士であれば、長期的な承継計画を相談しやすくなります。
神奈川県よろず支援拠点には藤沢サテライト、横須賀サテライトなどがあり、創業、資金繰り、経営改善、事業承継などの相談分野が案内されています。
小田原・箱根・県西|相続・不動産評価・事業承継を相談したい人
県西地域には、小田原市、南足柄市、中井町、大井町、松田町、山北町、開成町、箱根町、真鶴町、湯河原町が含まれます。
県西地域で税理士を探す場合は、定期訪問の範囲と、オンライン相談を組み合わせられるかを確認しましょう。横浜や県央にある税理士事務所へ依頼できる場合もありますが、交通費や訪問頻度によって年間費用が変わる可能性があります。
相続では、土地や建物の数、賃貸物件の有無、共有不動産、非上場株式などによって作業量が変わります。基本報酬が安く見えても、財産ごとの加算料金によって総額が高くなることがあるため、財産の概要を伝えて見積もりを取りましょう。
事業承継では、自社株評価だけでなく、後継者への株式移転、代表者の交代、個人所有の事業用不動産、借入金や個人保証などを整理する必要があります。税理士には、税額の試算だけでなく、数年単位の承継計画を相談できるかも聞いておきましょう。
神奈川県よろず支援拠点の小田原サテライトでは、事業計画、資金繰り、補助金、創業、生産性向上、IT活用などが相談分野として案内されています。
神奈川県で税理士に相談したい主な内容
税理士に相談できる内容は、確定申告や決算申告だけではありません。会社設立前の事業計画から、成長段階の資金繰り、相続、事業承継、クラウド会計まで、事業や資産に関する幅広い課題を相談できます。
会社設立・創業融資・補助金
会社設立前に税理士へ相談すると、設立後に必要となる税務や経理の準備を進められます。
会社設立では、法人の種類や資本金だけでなく、決算月、役員報酬、株主構成、会計ソフト、給与の支給方法なども検討します。設立後に変更できる項目もありますが、変更に手続きや費用が必要になる場合があるため、早めに整理しておくことが大切です。登記や法務上の判断が必要な事項は、司法書士や弁護士との連携も確認しましょう。
創業融資では、希望する借入額だけでなく、設備資金と運転資金の内訳、売上予測、固定費、借入後の返済計画をまとめます。税理士へ依頼するときは、事業計画書の確認だけなのか、数値計画の作成や金融機関との面談準備まで支援するのかを確認しましょう。
補助金については、申請支援の可否だけでなく、採択後の経費管理、実績報告に必要な資料、税務処理まで相談できるかが分かれ目です。すべての税理士事務所が補助金申請を扱っているとは限らないため、対応外の場合に他の専門家を紹介してもらえるかも聞いておきましょう。
法人顧問・決算申告・資金繰り・成長支援
法人の税務顧問では、日常的な税務相談、会計処理の確認、決算申告などを継続的に依頼します。ただし、契約内容は事務所によって異なり、月次の経営相談や資金繰り支援が基本料金に含まれないこともあります。
成長支援を求める場合は、月次試算表が完成する時期が重要です。決算後に過去の数字を確認するだけでは、現在の経営判断へ十分に活用できません。自社が意思決定に利用できる時期までに業績を確認し、予算との差や資金残高を分析できる体制を目指しましょう。
具体的には、次のような支援を依頼できます。
- 月次決算の早期化
- 予算と実績の比較
- 資金繰り表の作成
- 決算前の利益・納税予測
- 借入返済を含む資金計画
- 金融機関向け資料の作成
- 店舗別、商品別、部門別の損益管理
- 経営計画や事業計画の作成
契約前には、これらの支援が顧問料に含まれるのか、別途コンサルティング契約が必要なのかを聞いておきましょう。
個人事業主の確定申告・記帳代行
個人事業主は、日々の記帳、青色申告決算書、所得税や消費税の申告などを税理士へ依頼できます。
依頼方法は、大きく分けて、自分で会計ソフトへ入力して税理士に確認してもらう方法と、領収書や通帳などを渡して記帳から任せる方法があります。
費用を抑えたい場合は、自分で入力する方法が向いています。ただし、誤った勘定科目や重複入力が多いと、税理士側で修正作業が必要となり、追加料金が発生することがあります。
記帳代行を依頼する場合は、次の内容を確認しましょう。
- 領収書や請求書の提出方法
- 現金取引の記録方法
- 毎月の締め日
- 試算表を受け取れる時期
- 記帳代行料の計算方法
- 仕訳数が増えた場合の料金
- 消費税申告の追加料金
税理士へ任せる範囲は、料金だけでなく、自分や従業員が経理作業に使っている時間も考慮して決めましょう。
相続税申告・贈与・不動産評価
相続税申告では、相続人の確認、財産と債務の把握、土地や建物の評価、非上場株式の評価、相続税額の計算などを行います。
相続税を扱う件数や得意分野は、税理士事務所によって異なります。法人税務を中心とする事務所よりも、相続税申告や財産評価を継続的に扱っている事務所が適している場合があります。
特に確認したいのは、次のような財産への対応経験です。
- 自宅や賃貸物件などの土地・建物
- 複数地域にある不動産
- 非上場会社の株式
- 名義預金の可能性がある預貯金
- 過去に行われた贈与
- 生命保険金や死亡退職金
- 海外にある財産
贈与や生前対策は、贈与時点の税金だけでなく、将来の相続税や遺産分割にも影響します。具体的な対策を実行する前に、複数の選択肢と長期的な影響を説明してもらいましょう。
事業承継・自社株評価
事業承継では、後継者を決めるだけでなく、自社株の評価や移転方法、経営権の確保、個人資産と会社資産の関係などを整理する必要があります。
自社株の評価額は、会社の利益や純資産、保有資産などによって変わります。会社の業績が伸びてから対策を始めると、株式移転に伴う税負担が大きくなる可能性があるため、早い段階から評価額を把握しておくと対策を検討しやすくなります。
税理士を比較する際は、次の点を確認しましょう。
- 自社株評価の経験
- 親族内承継への対応
- 従業員承継への対応
- M&Aを含む選択肢の提示
- 相続税と法人税の両方への対応
- 弁護士や司法書士などとの連携
- 承継後の経営体制に関する相談
事業承継は数年かけて進めることもあるため、単発の株価計算だけでなく、継続的に相談できる税理士が向いています。
クラウド会計・経理業務の効率化
クラウド会計を導入すると、銀行口座やクレジットカードの取引を取り込み、税理士と同じ会計データを共有できます。
ただし、会計ソフトを導入するだけで経理が自動化されるわけではありません。取引の登録ルールや証憑の保存方法が整理されていないと、重複入力や誤った自動仕訳が増える可能性があります。
クラウド会計を活用する際は、次の業務をまとめて見直しましょう。
- 請求書の発行
- 売掛金の入金確認
- 経費精算
- 領収書や請求書の保存
- 給与計算と勤怠管理
- 銀行口座やカードの連携
- 月次決算の締め日
- 税理士との資料共有
電子帳簿保存法の制度は、電子的に作成した帳簿や書類を保存する「電子帳簿等保存」、紙で受け取った書類を画像データで保存する「スキャナ保存」、電子メールやクラウドなどで授受した取引情報を保存する「電子取引データ保存」に分かれます。
電子メールやクラウドサービスなどで受領・交付した請求書や領収書などの電子取引データは、定められた要件に従ってデータのまま保存する必要があります。税理士を選ぶときは、会計ソフトへの入力だけでなく、証憑の受領から保存までの運用を相談できるか確認しましょう。
特定の会計ソフトを使えるかだけでなく、請求、入金確認、支払い、記帳、証憑保存までの業務全体を整理できるかどうかが、経理効率化の分かれ目になります。
神奈川県で税理士に依頼するときの費用相場
税理士費用は、売上規模、取引量、記帳状況、面談頻度、依頼業務などによって変わります。神奈川県内で統一された料金や公的な平均額があるわけではありません。以下は、全国向けに公開されている料金解説や税理士事務所の料金例をもとにした一般的な目安です。
同じ依頼内容でも、消費税申告の有無、資料の整理状況、訪問回数、業種などによって金額は変わります。表の金額だけで判断せず、依頼条件を伝えたうえで個別に見積もりを取りましょう。
| 依頼内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 小規模法人の月額顧問料 | 月額2万~5万円程度 |
| 顧問契約中の法人決算料 | 月額顧問料の4~6か月分程度 |
| 個人事業主の確定申告 | 申告書作成のみは数万円、記帳から依頼する場合は10万~20万円程度 |
| 法人の決算申告のみ | 15万~25万円程度 |
| 会社設立時の税務・会計支援 | 無料~10万円程度の公開例 |
| 創業融資支援 | 固定報酬または借入額の2~5%程度を成功報酬とする公開例 |
| 相続税申告 | 遺産総額の0.5~1%程度が目安 |
| 記帳代行 | 仕訳数などに応じ月額6,000円~数万円程度 |
| 年末調整 | 基本料1万~3万円程度+人数加算の公開例 |
料金表では、表示金額が税込みか税抜きかも確認してください。顧問料、決算料、記帳代行料、年末調整料などを合計し、年間総額で比較することが大切です。
法人が税理士と顧問契約する場合の費用
小規模法人の月額顧問料は、2万~5万円程度が一つの目安です。売上規模や業務量が大きい法人、毎月の訪問を希望する法人、資金繰りや経営会議まで依頼する法人では、これより高くなることがあります。
月額顧問料とは別に、決算申告料として月額顧問料の4~6か月分程度が設定されるケースがあります。月額3万円の場合、決算申告料は12万~18万円程度になる計算です。
料金を比較するときは、次の条件をそろえて年間総額を計算しましょう。
- 月額顧問料
- 決算申告料
- 記帳代行料
- 消費税申告料
- 年末調整料
- 法定調書や償却資産申告の料金
- クラウド会計の利用料
- 訪問時の交通費
月額料金が安くても、決算料や追加業務を合計すると、別の事務所より年間費用が高くなることがあります。
個人事業主が確定申告を依頼する場合の費用
個人事業主が自分で記帳を行い、確定申告書の作成を税理士へ依頼する場合は、数万円程度が一つの目安です。
帳簿作成から依頼する場合の公開相場には、売上500万円未満で10万円程度、500万円以上1,000万円未満で15万円程度、1,000万円以上で20万円程度という例があります。ただし、所得の種類、仕訳数、資料の整理状況によって料金は変わります。
次のようなケースでは、追加料金が発生しやすくなります。
- 消費税申告が必要
- 不動産所得がある
- 複数の事業を行っている
- 株式や不動産の売却がある
- 帳簿が完成していない
- 領収書が整理されていない
- 申告期限が迫っている
見積もりを依頼するときは、売上高だけでなく、仕訳数、従業員数、消費税申告の有無、現在の記帳状況を伝えましょう。
決算申告だけを依頼する場合の費用
法人の決算申告だけを税理士へ依頼する場合、15万~25万円程度が一般的な目安として紹介されています。
ただし、これは帳簿がある程度完成していることを前提とした金額です。1年分の領収書や通帳を決算直前に渡し、記帳から依頼する場合は、記帳代行料や期限直前の追加料金が発生する可能性があります。
決算申告のみの契約は、毎月の顧問料がかからない点がメリットです。一方、期中の税務相談が含まれないことが多く、決算直前まで納税額や会計上の問題を把握できないという注意点があります。
自社で正確に記帳でき、日常的な相談が少ない法人には適していますが、資金繰り、役員報酬、設備投資、消費税などを継続的に相談したい場合は顧問契約が向いています。
会社設立・創業支援を依頼する場合の費用
会社設立時の税務・会計支援には、無料から10万円程度の公開例があります。設立後の顧問契約を条件として、相談料や設立支援料を割り引く税理士事務所もあります。
ただし、税理士事務所が案内する「設立支援料」が無料でも、登録免許税、定款認証に関する費用、司法書士報酬などが別途必要になる場合があります。会社設立に必要な総額と、税理士へ支払う報酬を分けて確認しましょう。
また、「会社設立支援」に含まれる内容は事務所ごとに異なります。税務届出の案内だけなのか、事業計画、役員報酬、決算月、会計ソフトの設定まで含むのかを確認してください。
創業融資支援では、固定報酬のほか、借入額の2~5%程度を成功報酬とする公開例があります。
成功報酬型の場合は、次の条件を契約前に確認してください。
- 着手金の有無
- 報酬が発生する時点
- 融資が否決された場合の料金
- 希望額より少ない融資となった場合の計算
- 金融機関との面談への同席
- 事業計画書の作成範囲
- 顧問契約が必須か
相続税申告を依頼する場合の費用
相続税申告の税理士報酬は、遺産総額の0.5~1%程度が一般的な目安として紹介されています。ただし、遺産総額だけで一律に決まるわけではありません。
実際の料金は、遺産総額に応じた基本報酬と、財産の内容や相続人の人数などに応じた加算報酬を合計して計算する事務所が一般的です。
加算料金が発生しやすい項目には、次のようなものがあります。
- 土地や建物が複数ある
- 非上場株式の評価が必要
- 相続人が多い
- 財産が複数の地域にある
- 過去の贈与を調査する必要がある
- 申告期限までの期間が短い
- 書面添付を依頼する
- 遺産分割が確定していない
見積もりを取るときは、基本報酬だけでなく、現時点で想定される加算料金を含めた総額を提示してもらいましょう。
記帳代行・年末調整・税務調査などの追加費用
顧問料や決算料とは別に、記帳代行、年末調整、給与計算、法定調書、税務調査対応などの料金が発生することがあります。
記帳代行は仕訳数に応じて計算されることが多く、月間100~250仕訳程度で月額6,000~2万円程度という公開相場があります。ただし、領収書の整理、部門別処理、複雑な税務判断、短納期対応などが必要な場合は追加料金が発生することがあります。
年末調整は、基本料金1万~3万円程度に、従業員1人あたり2,000~3,000円程度を加える公開例があります。法定調書合計表や支払調書、給与支払報告書の作成が別料金になることもあります。
税務調査対応では、次の業務ごとに料金が分かれる場合があります。
- 調査前の帳簿や申告書の確認
- 税務署との事前連絡
- 調査当日の立ち会い
- 調査後の税務署とのやり取り
- 修正申告書の作成
顧問契約を結んでいても、税務調査対応がすべて無料とは限りません。事前確認、立ち会いの日当、修正申告書の作成料などを契約前に確認しましょう。
料金表を見るときに確認したいポイント
料金表では、「月額○円から」という最低料金だけで判断しないことが重要です。
最低料金が適用されるのは、売上や仕訳数が少なく、面談回数が限られ、記帳代行を含まないプランである可能性があります。
料金表や見積書では、次の項目を確認しましょう。
- 表示金額が税込みか税抜きか
- 決算申告料が含まれているか
- 記帳代行の対象となる仕訳数
- 消費税申告が別料金か
- 面談回数と相談方法
- 年末調整や法定調書の料金
- 交通費や日当
- クラウド会計の利用料
- 売上や仕訳数が増えた場合の料金改定
- 解約時に未完了業務の料金が発生するか
複数の事務所から見積もりを取る場合は、同じ依頼条件を伝え、含まれる業務と年間総額をそろえて比較してください。
神奈川県で税理士を選ぶ7つのポイント
税理士は、会社の売上、利益、預金、借入金などの重要な情報を共有する相手です。料金だけでなく、専門性、相談体制、対応速度、説明のわかりやすさを総合的に比較しましょう。
会社設立・法人税務・相続など相談したい分野の実績があるか
最初に、依頼したい分野を具体的に決めます。
会社設立を相談したい人が相続専門の事務所を選んでも、設立後の法人顧問や資金繰り支援まで十分に受けられない可能性があります。反対に、法人顧問を中心とする事務所では、複雑な土地評価を伴う相続税申告を日常的に扱っていないことがあります。
面談時には、同じ分野の相談をどの程度扱っているか、一般的な支援の流れ、担当税理士の経験などを質問しましょう。
同じ業種や事業規模への対応経験があるか
同じ法人でも、従業員数人の会社と、複数拠点を持つ会社では必要な会計体制が異なります。
業種によっても、売上計上、在庫、原価、外注費、設備投資などの管理方法が変わります。同業種への対応経験があれば、業界特有の会計処理や経営上の課題を理解してもらいやすくなります。
確認したいのは、同業種の顧問先があるかだけではありません。自社と近い売上規模、従業員数、店舗数、取引形態の事業者を支援した経験があるかも聞いてみましょう。
神奈川県内の希望地域に対応しているか
神奈川県内でも、横浜、川崎、県央、湘南、県西では移動時間が異なります。
毎月の訪問を希望する場合は、事務所から自社までの距離、訪問頻度、交通費を確認しましょう。オンライン相談を利用できる場合は、所在地だけにこだわらず、専門性を優先して選ぶ方法もあります。
ただし、相続財産の現地確認、税務調査、経理体制の導入など、対面対応が必要になる場面もあります。通常はオンラインで相談し、必要時のみ訪問してもらえるかを確認してください。
創業支援や成長支援、地域の支援制度に詳しいか
創業期は、会社設立、融資、税務届出、経理、給与など、複数の課題が同時に発生します。
創業支援に詳しい税理士であれば、必要な手続きを案内するだけでなく、設立後の資金繰りや会計体制まで見据えて支援してもらえます。
成長支援を重視する場合は、売上拡大だけでなく、利益率、固定費、採用、借入返済、納税などを含めて計画を作成できるかまで確かめてください。
神奈川県内には、IDEC横浜のワンストップ経営相談や、神奈川県よろず支援拠点の本部・サテライトなどがあります。公的支援機関で相談できる内容も理解している税理士であれば、課題に応じた窓口を案内してもらえる可能性があります。
料金と契約範囲が明確か
料金が安いか高いかだけでなく、何が含まれているかを確認します。
同じ「税務顧問」という名称でも、記帳、月次面談、資金繰り相談、年末調整などが含まれるとは限りません。
見積書には、少なくとも次の内容を記載してもらいましょう。
- 月額顧問料
- 決算申告料
- 記帳代行料
- 消費税申告料
- 年末調整料
- 面談の回数
- 追加相談の料金
- 交通費
- 契約外業務の計算方法
口頭で「だいたい含まれる」と説明された場合も、契約書や業務一覧に記載されているか確認することが大切です。
担当者と税理士の関与範囲が明確か
税理士事務所では、税理士本人と職員が業務を分担します。
契約前の面談を代表税理士が担当しても、契約後の日常連絡は別の職員が担当することがあります。大切なのは、職員が担当すること自体ではなく、税務判断や申告書の最終確認に税理士が適切に関与する体制があるかです。
契約前に、次の点を確認しましょう。
- 日常連絡の担当者
- 担当者の経験年数
- 税理士本人と話せる頻度
- 定期面談への税理士の参加
- 申告書の確認方法
- 担当者変更時の引き継ぎ
相続税申告や事業承継など専門性の高い業務では、担当税理士の経験をより詳しく聞いておきましょう。
レスポンスが早く説明がわかりやすいか
税理士との相性は、初回面談の雰囲気だけでなく、問い合わせへの返信や説明方法からも判断できます。
税務や会計には専門用語が多いため、結論だけでなく、理由や選択肢をわかりやすく説明してくれる税理士が適しています。
レスポンスについては、常に即時回答できるかではなく、通常の返信目安を確認しましょう。調査が必要な質問では、まず受領連絡をしたうえで、回答時期を伝えてくれる事務所であれば状況を把握しやすくなります。
電話、メール、チャット、Web会議など、自分が使いやすい連絡方法に対応しているかも見ておいてください。
税理士との契約前に確認したいチェックリスト
税理士との顧問契約は長期にわたることが多いため、料金、担当者、資料共有、解約条件を契約前に確認しておくことが重要です。口頭説明だけで済ませず、見積書や契約書に反映されているかを確認しましょう。
依頼業務と料金について確認すること
依頼したい業務と料金が対応しているかを確認します。
- 月額顧問料と決算申告料はいくらか
- 記帳代行は含まれているか
- 消費税申告は別料金か
- 年末調整や法定調書は別料金か
- 税務調査対応の料金はいくらか
- 面談回数に上限があるか
- 訪問時に交通費がかかるか
- 売上や仕訳数による料金改定があるか
- 契約外業務は事前に見積もられるか
- 年間総額はいくらになるか
担当者と相談体制について確認すること
担当者と税理士の役割を確認します。
- 担当税理士の氏名
- 日常連絡の担当者
- 税理士本人と直接相談できるか
- 定期面談に誰が参加するか
- 面談は訪問、来所、オンラインのどれか
- 通常の返信目安
- 緊急時の連絡方法
- 担当者不在時の対応
- 担当変更時の引き継ぎ方法
会計ソフトと資料共有について確認すること
会計データや資料を安全かつ効率的に共有できるかを確認します。
- 対応している会計ソフト
- 現在の会計データを引き継げるか
- 銀行口座やカードを連携できるか
- 領収書や請求書の共有方法
- 紙資料の郵送が必要か
- チャットやオンラインストレージを使えるか
- 電子帳簿保存法について相談できるか
- データの閲覧・編集権限
- クラウドサービスの利用料
- 情報管理やセキュリティの方針
契約期間・解約・データ返却について確認すること
契約終了時の条件も、契約前に確認しておきます。
- 契約期間と自動更新の有無
- 解約の申し出期限
- 違約金の有無
- 解約月の料金計算
- 決算途中で解約できるか
- 申告書や総勘定元帳を返却してもらえるか
- 会計データを利用可能な形式で受け取れるか
- クラウド会計の管理権限を引き継げるか
- 次の税理士への引き継ぎに対応するか
- 未完了業務の料金をどのように精算するか
神奈川県の税理士探しに関するよくある質問
神奈川県で税理士を探す際によくある質問をまとめました。実際の対応範囲や料金は事務所ごとに異なるため、最終的には候補となる税理士事務所へ直接確認してください。
神奈川県内の税理士ならどの地域でも依頼できますか?
税理士事務所が対応可能としていれば、事務所所在地と異なる市区町村からでも依頼できます。
神奈川県内には東京地方税理士会の18支部がありますが、支部区分だけで顧客の依頼先が決まるわけではありません。横浜市の事業者が川崎市や相模原市にある税理士事務所へ依頼することもできます。
ただし、訪問可能エリア、交通費、オンライン相談の可否は事務所ごとに異なります。所在地ではなく、実際の対応条件を確認しましょう。
税理士の初回相談は無料ですか?
初回相談を無料としている税理士事務所もありますが、すべての事務所が無料ではありません。
「60分まで無料」「顧問契約を検討している人のみ無料」「相続税の簡易判定まで無料」など、条件が設けられている場合があります。
相談前に、次の点を確認してください。
- 無料相談の時間
- 相談できる内容
- 資料確認が料金に含まれるか
- 相談後に書面を受け取れるか
- 延長した場合の料金
横浜市内で創業や経営について相談する場合は、IDEC横浜のワンストップ経営相談など、公的な無料相談窓口もあります。
顧問契約とスポット契約はどちらを選べばよいですか?
継続的に税務や経営を相談したい場合は顧問契約、特定の申告や手続きだけを依頼したい場合はスポット契約が向いています。
顧問契約が適しているのは、次のようなケースです。
- 法人を経営している
- 従業員を雇用している
- 消費税申告が必要
- 資金繰りを相談したい
- 融資や設備投資を予定している
- 毎月の経営数字を確認したい
スポット契約は、年1回の確定申告だけを依頼したい個人事業主や、自社で記帳を完了できる法人に適しています。
ただし、決算直前の相談では実行できる対応が限られることがあります。期中に税務上の判断が必要な事業者は、顧問契約を検討しましょう。
会社設立前の段階でも税理士に相談できますか?
会社設立前でも税理士へ相談できます。
設立前に相談することで、資本金、決算月、役員報酬、創業融資、会計ソフト、経理方法などを整理できます。設立後の顧問契約を検討している場合は、創業支援を行う税理士事務所へ早めに相談するとよいでしょう。
ただし、会社設立登記の代理は原則として司法書士、社会保険・労働保険の手続きは社会保険労務士の業務となる場合があります。税理士事務所が他士業と連携しているかも確認してください。
相続税がかかるかわからなくても相談できますか?
相続税がかかるかわからない段階でも相談できます。
預貯金、不動産、株式、生命保険、借入金などを整理することで、相続税申告が必要となる可能性を確認できます。
初回相談では、次のような資料があると状況を説明しやすくなります。
- 固定資産税の課税明細
- 預貯金の残高
- 証券会社の残高資料
- 生命保険の契約資料
- 法人の決算書
- 借入金の残高
- 過去の贈与に関する資料
相続税が発生しない場合でも、不動産の売却や将来の相続に関する税務を相談できることがあります。
オンラインだけで税務顧問を依頼できますか?
オンライン対応を行っている税理士事務所であれば、訪問なしで顧問契約を進められる場合があります。
クラウド会計、Web会議、チャット、オンラインストレージ、電子申告などを組み合わせれば、日常的な資料共有や面談をオンラインで行えます。
ただし、次の点は事前に確認しましょう。
- 紙資料の原本をどう扱うか
- Web会議の回数
- 税務調査時の立ち会い
- 相続や事業承継もオンライン対応できるか
- 対面相談へ切り替える場合の料金
オンライン対応の有無だけでなく、実際の資料共有や相談の運用方法が自社に合っているかまで見ておきましょう。
現在の税理士から別の税理士へ変更できますか?
契約条件に従って現在の顧問契約を解約し、新しい税理士へ変更できます。
変更時には、過去の申告書、総勘定元帳、固定資産台帳、税務署への届出書、年末調整資料、会計データなどを引き継ぎます。
クラウド会計を利用している場合は、契約名義や管理者権限もあわせて確かめましょう。税理士事務所側が管理者となっている場合、解約後のデータ利用方法について事前確認が必要です。
決算や申告期限の直前は、新しい税理士の作業時間が不足することがあります。可能であれば、決算終了後など、引き継ぎに余裕のある時期に進めましょう。
税理士資格の登録状況はどこで確認できますか?
日本税理士会連合会の税理士情報検索サイトで確認できます。
氏名、事務所所在地、所属税理士会、所属支部などから検索でき、税理士法人の登録情報も確認できます。税理士は事務所所在地を管轄する税理士会に所属し、日本税理士会連合会に備えられた税理士名簿に登録されています。
税理士法人へ依頼する場合は、法人名だけでなく、実際に自社や自分を担当する税理士の氏名も確認しましょう。
まとめ
神奈川県で税理士を選ぶときは、事務所の所在地や月額料金だけでなく、会社設立、法人顧問、成長支援、相続など、相談したい分野の実績を確認することが重要です。
神奈川県内には東京地方税理士会の18支部がありますが、支部の区域だけで依頼先を限定する必要はありません。横浜、川崎、県央、湘南、県西など、自社や自宅の所在地への訪問可否、オンライン相談の条件を確認し、専門性と相談しやすさを含めて比較しましょう。
会社設立を相談する場合は、設立手続きに関わる他士業との連携に加え、役員報酬、決算月、創業融資、設立後の経理体制まで支援できるかがポイントです。成長支援を求める法人は、月次決算、予算実績管理、資金繰り、金融機関向け資料などを継続的に相談できるかを確認してください。
相続税申告では、遺産総額に応じた基本報酬だけでなく、土地、非上場株式、相続人の人数などによる加算料金を確認する必要があります。不動産評価や事業承継が関係する場合は、その分野の対応経験も比較しましょう。
税理士費用には統一された料金がないため、複数の事務所へ同じ条件で見積もりを依頼し、月額料金ではなく年間総額で比較することが大切です。初回相談では、依頼業務、料金、担当者、相談方法、解約条件まで確認し、長期的に相談できる税理士を選びましょう。
出典
神奈川県「神奈川県内の市町村」
東京地方税理士会「支部所在地」
日本税理士会連合会「税理士情報検索サイト」
日本税理士会連合会「税理士とは」
国税庁「No.9204 にせ税理士にご注意」
国税庁「電子帳簿等保存制度特設サイト」
公益財団法人横浜企業経営支援財団「ワンストップ経営相談」
神奈川県よろず支援拠点「コーディネーター紹介」
税理士法人サンパートナーズオフィス「事務所概要」
アクア会計事務所「事務所概要」
税理士法人一颯「事務所概要」
戸越税理士法人「法人案内」
税理士法人エナリ「会社概要」
弥生株式会社「税理士報酬の相場はいくら?顧問料が変動する要因や税理士を選ぶ際のポイントを解説」
弥生株式会社「確定申告を税理士に代行してもらう際の注意点や費用相場を解説」
弥生株式会社「記帳代行の料金相場は?代行先や費用、依頼時の注意点を解説」
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辻・本郷税理士法人「税理士は創業融資に必要?選び方の基準、手数料について詳しく解説」
税理士ドットコム「相続税申告の税理士費用の相場とは?」
ほまれ税理士法人「年末調整を税理士に頼む相場は?」


