京都府で税理士を探すときは、事務所の所在地や料金だけでなく、相談したい分野の実績、対応エリア、担当者との相性まで確認することが大切です。
特に、会社設立や創業融資を相談したい人と、事業承継や相続税を相談したい人、クリニックの開業や医療法人化を相談したい人とでは、選ぶべき税理士が異なります。税理士事務所によって得意分野や支援範囲に差があるため、複数の事務所を比較したうえで、自社や自身の状況に合った相談先を選びましょう。
また、京都府は京都市内に事業者や税理士事務所が集まっている一方、宇治・城陽・京田辺などの府南部、亀岡・南丹などの府中部、福知山・舞鶴・宮津・京丹後などの府北部では、移動時間や訪問対応の可否も重要になります。近畿税理士会における京都府内の支部は13支部に分かれているため、地域ごとの事情も踏まえて探すことが必要です。
京都府で税理士を探している法人経営者、個人事業主、創業予定者、医療関係者、相続や事業承継に悩んでいる人に向けて、税理士事務所の選び方や費用相場、契約前の確認事項を順に解説します。
※制度や支援内容、相談窓口、料金は変更されることがあります。実際に依頼する際は、税理士事務所や各公的機関の最新情報をご確認ください。
- 京都府で税理士事務所を比較するときの選定基準
- 京都府内の税理士会支部と対応エリアの考え方
- 京都市・宇治・亀岡・福知山・舞鶴・宮津などの地域別の選び方
- 創業支援・法人顧問・事業承継・医療法人などの相談内容
- 税理士へ依頼するときの費用相場
- 京都府で税理士を選ぶ7つのポイント
- 契約前に確認しておきたいチェック項目
本記事で紹介する税理士事務所の選定基準
検索結果の上位に表示される事務所や、料金の安い事務所だけをおすすめするのではなく、利用者が比較しやすい情報を公開しているか、相談分野に対応しているかという観点から税理士事務所を確認します。
主な選定基準は次のとおりです。
| 選定項目 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 税理士登録 | 税理士または税理士法人として正式に登録されているか |
| 所在地と対応地域 | 京都府内のどの地域に対応しているか |
| 得意分野 | 創業、法人税務、医療法人、相続、事業承継などの実績があるか |
| 料金情報 | 顧問料、決算料、追加料金などが明示されているか |
| 相談方法 | 対面、訪問、電話、オンライン相談に対応しているか |
| 担当体制 | 税理士本人と担当スタッフの役割がわかるか |
| 情報公開 | 公式サイトに事務所情報や支援内容が具体的に掲載されているか |
税理士資格の有無については、事務所の公式サイトだけで判断せず、日本税理士会連合会の「税理士情報検索サイト」でも確かめておきましょう。同サイトでは、登録されている税理士と税理士法人を氏名や所在地などから検索できます。
ただし、公式サイトに「相続に強い」「創業支援に特化」と書かれているだけでは、具体的な実績までは判断できません。初回相談では、同じような案件を担当した経験、税理士本人の関与範囲、他士業との連携体制まで質問しましょう。
京都府でおすすめの税理士事務所
京都府で税理士事務所を比較するときは、所在地、得意分野、料金、相談方法、対応エリアを同じ条件で確認しながら比べましょう。
また、「創業支援に対応」と記載されていても、会社設立時の税務届出だけを扱っている事務所と、創業計画書の作成、融資面談対策、資金繰り表の作成まで対応している事務所があります。事務所ごとの支援範囲を具体的に確かめる必要があります。
税理士法人烏丸会計事務所

| 代表者名 | 堀井優/西田憲司 |
|---|---|
| 会社名 | 税理士法人烏丸会計事務所 |
| 会社URL | https://www.tax-karasuma.jp/ |
| 住所 | 京都市中京区烏丸通錦小路上ル手洗水町659番地 烏丸中央ビル6階 |
| 電話番号 | 075-211-3620 |
税理士法人烏丸会計事務所は、1982年創業の京都市中京区にある会計事務所です。上場企業から同族経営の中小企業、公益法人、医療法人まで幅広い業種の顧問実績があり、税務・会計相談、決算申告、経営コンサルティングに対応しています。
起業支援・創業融資、組織再編、M&A、経営計画の作成にも強みがあり、経営者の成長フェーズに応じた相談がしやすい事務所です。相続税や事業承継にも注力しており、中長期的・総合的な視点で個別事情を踏まえた提案を行う点が特徴です。
新経営サービス清水税理士法人

| 代表者名 | 清水 直/中村 和弘/ 清水 義子 |
|---|---|
| 会社名 | 新経営サービス清水税理士法人 |
| 会社URL | https://www.shinkeiei.jp/ |
| 住所 | 京都市下京区河原町通五条上る御影堂前町843番地 |
| 電話番号 | 075-343-0870 |
新経営サービス清水税理士法人は、京都にて1957年創業の歴史ある税理士事務所です。中堅・中小企業の経営を支える「総合経営サービス業」として、税務・会計にとどまらない幅広い経営支援が強みです。
「相談しやすい税理士」をモットーに、担当者が毎月の定期訪問を通じて経営者とともに現場の状況を把握。予算実績管理や資金繰り、融資対策、リスクマネジメントなど、さまざまな経営課題に寄り添った提案を行います。
また、創業支援から事業承継、医療法人、社会福祉法人、経理代行まで、グループ内外の専門家との連携による総合的なサポート体制を構築。認定経営革新等支援機関として、資金調達や経営改善計画の策定支援にも対応しており、多様な企業の持続的な成長と発展を支えています。
石黒健太税理士事務所

| 代表者名 | 石黒健太 |
|---|---|
| 会社名 | 石黒健太税理士事務所 |
| 会社URL | https://ishiguro-tax.jp/ |
| 住所 | 京都市南区東九条西山王町11 白川ビルⅡ 502号室 |
| 電話番号 | 075-748-6496 |
石黒健太税理士事務所は、京都市を拠点に創業支援・財務支援・経理DXを強みとする税理士事務所です。
会社設立や創業融資のサポートはもちろん、資金繰りや事業計画の策定、予実管理など、経営者のパートナーとして企業の成長を支援しています。
顧問先は300社を超え、創業期から成長期まで幅広い企業をサポートしてきた実績があります。また、マネーフォワードクラウドの導入支援実績は120件以上あり、バックオフィスの効率化やDX推進にも注力しています。税務・会計だけでなく、経営課題の解決まで伴走することを大切にしています。
税理士法人優和 京都本部

| 代表者名 | 菱田 多賀志(公認会計士・税理士) |
|---|---|
| 会社名 | 税理士法人優和 京都本部 |
| 会社URL | https://www.hisida.co.jp/ |
| 住所 | 〒604-0835 京都市中京区御池通高倉西入高宮町200番地 千代田生命京都御池ビル6階 |
| 電話番号 | 075-252-0002 |
京都で創業50余年。DX対応もお任せできる、お客様の目線に寄り添う税理士法人です。
税理士法人優和 京都本部は、長年京都の経営者を支えてきた老舗でありながら、最新のIT・DX化のサポートにも強い事務所です。難しく考えず、まずは簡単な銀行連携やカード決済の導入から、私たちと一緒に一歩ずつ始めてみませんか?
難しい専門用語はいっさい使わず、日々の業務効率化から高度な経営戦略まで、専門チームが総力を挙げて貴社の経営をバックアップします。
京都府の税理士事情と対応エリア
京都府で税理士を探す際は、税理士会の支部区分と、実際に税理士事務所が対応しているエリアを分けて考える必要があります。
税理士会の所属支部は事務所所在地を基準とした区分であり、その支部の地域にしかサービスを提供できないという意味ではありません。
京都府内は13の税理士会支部に分かれている
京都府内の税理士は、近畿税理士会の京都府支部連合会に属しています。京都府支部連合会は、次の13支部で構成されています。
- 上京支部
- 中京支部
- 下京支部
- 右京支部
- 左京支部
- 東山支部
- 伏見支部
- 宇治支部
- 園部支部
- 福知山支部
- 宮津支部
- 舞鶴支部
- 峰山支部
近畿税理士会では、原則として税務署の管轄区域ごとに支部を設けており、税理士と税理士法人は事務所所在地の区域に応じた支部に所属します。京都府支部連合会の支部数は13です。
支部は税理士の登録や地域活動のための区分です。そのため、京都市内の支部に所属する税理士が宇治市や亀岡市の会社へ対応することもあれば、府北部の税理士がオンラインで京都市内の事業者に対応することもあります。
事務所所在地だけでなく実際の対応範囲を確認する
税理士事務所の所在地と、実際の対応エリアは必ずしも一致しません。京都市内に事務所があっても、宇治市、城陽市、京田辺市、亀岡市、南丹市などへ訪問している事務所があります。
一方で、公式サイトに「京都府全域対応」と書かれていても、定期訪問は京都市内だけで、府北部はオンライン相談のみという場合もあります。次の点を事前に確認しましょう。
- 自社の所在地まで訪問してもらえるか
- 訪問回数に制限があるか
- 府北部や府南部も通常料金で対応しているか
- オンライン相談のみでも契約できるか
- 税務調査時に現地へ来てもらえるか
特に、店舗、工場、診療所、宿泊施設など、現地の状況を確認してもらいたい業種では、実際の訪問範囲が重要です。
訪問相談・オンライン相談・交通費の有無を確認する
税理士との面談方法には、税理士事務所への来所、税理士による訪問、オンライン会議、電話やチャットなどがあります。
月額顧問料が安くても、訪問のたびに日当や交通費がかかる契約では、年間の支払額が想定以上になることがあります。京都市内から福知山、舞鶴、宮津、京丹後などへ訪問してもらう場合は、移動時間に応じた日当が設定される可能性もあります。
契約前には、次のように具体的な条件を確認してください。
「四半期に1回の訪問は顧問料に含まれますか」「交通費は実費ですか」「オンライン面談へ変更できますか」「税務調査の立会いはどこまで対応できますか」と質問すると、契約後の認識違いを防ぎやすくなります。
税理士として登録されているか公式情報で確認する
税務代理、税務書類の作成、個別具体的な税務相談は、税理士の専門業務です。日本税理士会連合会も、税理士の主な業務として、税務代理、税務書類の作成、税務相談、会計業務などを案内しています。
相談予定の人物が税理士であるかどうかは、日本税理士会連合会の「税理士情報検索サイト」で確認できます。税理士法人へ依頼する場合は、法人名だけでなく、実際に担当する税理士についても確認しておくと安心です。
なお、「税務コンサルタント」「会計アドバイザー」といった肩書だけでは、税理士登録の有無は判断できません。第三者の紹介サイトだけに頼らず、公式情報と照合しましょう。
京都市・宇治・福知山など主要エリア別の税理士選び
京都府は南北に長く、京都市内と府北部では移動時間や相談環境が大きく異なります。税理士の所在地だけでなく、面談頻度、オンライン対応、相談分野を組み合わせて選びましょう。
京都市|創業・会社設立・医療法人について相談したい人
京都市には上京、中京、下京、右京、左京、東山、伏見の各支部があり、地域や相談分野に応じて税理士を探せます。
会社設立や創業支援を相談する場合は、税務署への届出だけでなく、創業計画、資金繰り、役員報酬、決算月、消費税、会計ソフトの導入まで相談できるか確認しましょう。金融機関との面談に向けた資料作成や、創業後の月次管理まで対応する税理士であれば、事業開始後も相談を続けやすくなります。
クリニック開業や医療法人化を検討している場合は、一般的な法人税務だけでなく、医業会計、診療報酬、医療法人の認可手続、保健所や厚生局に関する手続の流れを理解している事務所が適しています。
京都市内で法人が診療所を開設する場合、医療法人の設立認可や設立登記だけでなく、診療所の開設許可など複数の手続が関係します。京都市も、法人による診療所の開設・変更などの申請・届出手続を案内しています。
宇治・城陽・京田辺|創業支援や法人顧問について相談したい人
宇治市、城陽市、京田辺市などの府南部で税理士を探す場合は、宇治周辺の事務所に加え、京都市や大阪府、奈良県方面の事務所も比較対象になります。
ただし、近隣に事務所があることだけで決めるのではなく、定期面談の方法や、融資、補助金、経営計画への対応まで聞いておきましょう。創業時は、設立手続が完了した後よりも、事業計画や資金計画を作る前の相談が有効です。
京都府には創業者向けの「創業支援資金」があり、一定の場合には、指定セミナーの修了や商工会・商工会議所などによる経営支援が融資条件に関係します。税理士へ相談する際は、税務だけでなく、地域の支援機関と連携した経験があるかも確認するとよいでしょう。
亀岡・南丹|法人税務や事業承継について相談したい人
亀岡市、南丹市、京丹波町などで税理士を探す場合は、園部支部周辺の事務所に加え、京都市内から訪問対応している事務所も候補になります。
事業承継を相談したい場合は、相続税申告ができるだけでなく、自社株評価、後継者への株式移転、役員退職金、経営者個人の相続、事業用不動産の承継を一体的に検討できる税理士が適しています。
事業承継は、後継者へ代表者を交代するだけでは終わりません。会社の株式、借入金、個人保証、土地建物、取引先との関係なども整理する必要があります。税理士だけで対応できない問題について、弁護士、司法書士、金融機関などと連携できるか確認しましょう。
福知山・綾部・舞鶴|京都府北部で経営改善や事業承継について相談したい人
福知山市、綾部市、舞鶴市などで税理士を探す場合は、福知山支部や舞鶴支部に所属する地域の税理士が候補になります。
地域の金融機関や商工会議所との連携を重視するなら、府北部での支援経験がある税理士を選ぶと相談しやすいでしょう。一方、業種特化型の税理士を探している場合は、京都市や大阪市などの事務所とオンラインで契約し、必要なときだけ訪問してもらう方法もあります。
事業承継については、京都府事業承継・引継ぎ支援センターも、親族内承継、役員・従業員への承継、第三者承継などを支援しています。税理士と公的な支援機関を併用することも選択肢です。
宮津・京丹後|丹後地域で相続や法人税務について相談したい人
宮津市、与謝野町、伊根町、京丹後市などでは、宮津支部や峰山支部に所属する税理士が地域の相談先になります。
近隣の税理士へ依頼するメリットは、対面相談や現地確認を依頼しやすいことです。相続税申告で土地や建物の評価が必要な場合、地域の不動産事情を把握している税理士が適しているケースもあります。
一方、相続財産に非上場株式が含まれる場合や、複数店舗の法人税務、組織再編、M&Aなど専門性の高い相談では、所在地より実績を優先する考え方もあります。地域の税理士と専門税理士のどちらが適しているか、相談内容に応じて判断しましょう。
京都府で税理士に相談したい主な内容
税理士に依頼できる業務は、確定申告や法人税申告だけではありません。創業前の税務設計、経営状況の把握、相続、事業承継、経理のデジタル化なども相談できます。ただし、すべての税理士がすべての分野に詳しいわけではないため、相談内容に合った実績を確認することが必要です。
会社設立・創業融資・補助金
会社設立前に税理士へ相談すると、個人事業と法人のどちらで始めるか、決算月をいつにするか、資本金や役員報酬をどのように設定するかなど、設立後の税務を見据えて準備できます。
創業融資を申し込む場合は、売上予測、原価、人件費、家賃、借入返済額などを整理し、事業計画と資金繰りの整合性を確認することが重要です。日本政策金融公庫も、創業者向けに創業計画書や創業支援制度を案内しています。
京都府では創業支援資金が用意されているため、税理士が京都府内の制度融資や商工会議所等の支援制度に詳しいかもたずねてみてください。制度の内容や募集期間は年度ごとに変わる可能性があります。
なお、会社設立の登記は税理士の税務業務とは別の領域です。司法書士との連携が必要になるため、ワンストップで支援を受けたい場合は、提携する司法書士がいるか確認してください。司法書士は、会社設立などの商業登記手続を取り扱います。
法人顧問・決算申告・資金繰り
法人顧問では、日々の税務相談、会計処理の確認、月次試算表の作成、決算前の税額予測、法人税や消費税の申告などを依頼できます。
顧問契約を結ぶメリットは、申告期限の直前だけでなく、事業年度の途中から税負担や資金繰りを確認できることです。決算後に税額を知るのではなく、数か月前から納税資金を準備できれば、資金不足のリスクを抑えやすくなります。
経営相談まで求める場合は、月次試算表を作るだけでなく、売上総利益、固定費、借入返済額、資金残高などを説明してもらえるか確認しましょう。「経営支援に対応」と書かれていても、具体的な対応内容は事務所によって異なります。
医療法人の設立・クリニック開業・医業経営
医療法人やクリニックの税務は、一般企業とは異なる論点を含みます。診療報酬、自費診療、医療機器、リース、医師やスタッフの給与、分院展開、医療法人の事業報告など、医業特有の会計・税務に対応できる税理士を選びましょう。
医療法人を新たに設立する場合は、設立認可申請と、認可後の設立登記が必要です。
京都府内では、診療所を開設する地域などに応じて京都府または京都市が設立認可を所管しており、京都市内で法人が診療所を開設する際は、京都市への開設許可申請なども関係します。手続は、設立認可、設立登記、診療所の開設という順序で進むため、全体のスケジュールを踏まえた準備が欠かせません。
税理士を選ぶ際は、医療法人化による税負担だけでなく、社会保険、役員報酬、退職金、事業承継、分院開設などを含めて説明してもらえるかで選びましょう。認可申請や登記を含む場合は、行政書士や司法書士との連携体制も重要です。
個人事業主の確定申告・記帳代行
個人事業主やフリーランスは、確定申告書の作成だけを依頼する方法と、年間を通じて顧問契約を結ぶ方法があります。
取引が少なく、帳簿を自分で作成できる場合は、確定申告だけのスポット契約が適していることがあります。一方、売上規模が大きい場合、従業員を雇っている場合、消費税申告が必要な場合、経理処理に不安がある場合は、継続的な顧問契約も検討しましょう。
領収書や通帳をそのまま税理士へ渡す「丸投げ」に近い依頼では、記帳代行料が別途発生することがあります。費用を抑えたい場合は、クラウド会計を利用して自分で入力し、税理士にチェックと申告だけを依頼する方法があります。
相続税申告・贈与・不動産評価
相続税については、申告が必要かどうかの判定、相続財産の整理、土地や非上場株式の評価、相続税申告書の作成などを税理士へ相談できます。日本税理士会連合会も、相続税申告書の作成を税理士の業務として案内しています。
相続税申告では、預貯金だけでなく、土地、建物、生命保険、上場株式、非上場株式、貸付金、名義預金などの確認が必要になることがあります。特に土地が複数ある場合や、被相続人が会社経営者だった場合は、相続税に詳しい税理士へ早めに相談しましょう。
相続税額だけでなく、遺産分割後の不動産所得、将来の二次相続、会社の経営権なども考慮する必要があります。遺産分割そのものについて争いがある場合は、税理士だけでなく弁護士への相談が必要です。
事業承継・自社株評価
事業承継では、経営者の交代時期、後継者の選定、自社株の評価、株式の移転方法、経営者個人の相続対策などを検討します。
自社株の評価額が高い会社では、株式を後継者へ移す際の贈与税や相続税が大きな問題になる可能性があります。事業承継に詳しい税理士へ相談し、複数の承継方法を比べましょう。
後継者が決まっていない場合でも相談は可能です。京都府事業承継・引継ぎ支援センターでは、親族内承継、従業員承継、第三者承継などに関する支援を行っています。税理士による税務・株価対策と、公的機関による承継支援を組み合わせる方法もあります。
クラウド会計・経理業務の効率化
クラウド会計を導入すると、銀行口座やクレジットカードの明細を取り込み、日々の記帳作業を効率化できる場合があります。
ただし、ソフトを導入しただけでは、正しい会計処理になるとは限りません。勘定科目、消費税区分、売上計上の時期、事業用と私用の区分などを税理士に確認してもらうことが大切です。
税理士事務所によって対応ソフトが異なるため、現在利用している会計ソフトをそのまま使えるか、指定ソフトへの変更が必要か確認しましょう。日本税理士会連合会も、税理士の役割としてデジタル化への対応や会計業務を挙げています。
京都府で税理士に依頼するときの費用相場
税理士報酬には、全国共通の一律料金がありません。税理士会の報酬規定は2002年に廃止され、現在は各事務所が業務内容や難易度などに応じて料金を設定しています。
以下は、税理士事務所の公開料金や各種相場情報をもとに整理した一般的な目安です。売上規模、仕訳数、訪問頻度、申告内容、資料の整理状況によって金額は変わります。
| 依頼内容 | 費用の目安 |
|---|---|
| 法人の月額顧問料 | 月額2万円~5万円程度 |
| 法人の決算・申告料 | 10万円~30万円程度 |
| 個人事業主の確定申告 | 7万円~15万円程度 |
| 法人の決算申告のみ | 10万円~30万円程度 |
| 会社設立時の税務支援 | 3万円~10万円程度 |
| 医療法人設立の一連の支援 | 60万円~70万円以上 |
| 相続税申告 | 遺産総額の0.5%~1%程度 |
| 記帳代行 | 月額5,000円~3万円程度 |
| 税務調査立会い | 1日3万円~8万円程度 |
これらは正式な基準ではありません。料金を比較するときは、基本料金だけでなく、決算料、消費税申告、記帳代行、年末調整、交通費などを含めた年間総額を確認しましょう。
法人が税理士と顧問契約する場合の費用
小規模法人の月額顧問料は、月2万円から5万円程度が一つの目安です。訪問頻度が高い場合、売上や従業員数が多い場合、複数拠点を持つ場合などは、月5万円を超えることもあります。
公開料金の例でも、相談方法や訪問頻度に応じて月額2万円から6万円程度の料金が設定されています。
月額顧問料とは別に、決算・申告料として10万円から30万円程度、または月額顧問料の3か月分から6か月分程度が発生することがあります。そのため、月額料金だけでなく、年間総額で比較することが重要です。
例えば、月額顧問料が3万円、決算料が18万円の場合、年間の基本報酬は54万円です。ここに記帳代行、年末調整、消費税申告などが加算される可能性があります。
個人事業主が確定申告を依頼する場合の費用
個人事業主が確定申告のみを依頼する場合は、年間売上が500万円以下の比較的シンプルなケースで7万円から8万円程度、売上500万円超1,000万円以下で10万円から15万円程度が目安です。売上が大きい場合や取引数が多い場合は、15万円を超えることがあります。
不動産所得、暗号資産、株式取引、海外取引、譲渡所得などがある場合は、事業所得だけの申告より料金が高くなる可能性があります。
また、帳簿が完成している場合と、領収書や通帳から税理士が記帳する場合でも費用が異なります。見積もりを依頼する際は、年間売上、仕訳数、利用中の会計ソフト、消費税申告の有無を伝えましょう。
決算申告だけを依頼する場合の費用
法人の決算申告だけを依頼する場合は、10万円から30万円程度が目安です。年商1,000万円未満で10万円程度から、年商1,000万円以上3,000万円未満で15万円程度からとする相場情報もあります。
ただし、帳簿が完成していない場合や、過去の処理に誤りが多い場合は、記帳料や決算整理料が加算されます。申告期限まで時間がない「駆け込み決算」では、特急料金が設定されることもあります。
決算申告のみの契約には、年間の税務相談や決算前の税額予測が含まれないことが一般的です。日常的な相談も必要であれば、顧問契約との総額を比較しましょう。
会社設立・創業支援を依頼する場合の費用
会社設立時の税務相談、設立届出、役員報酬や決算月の検討などを税理士へ依頼する場合は、3万円から10万円程度を見込んでおきましょう。顧問契約を前提として、設立時の税務支援を無料または割引にしている事務所もあります。
創業計画書の作成や創業融資支援は別料金になる場合があります。固定報酬のほか、融資実行額の一定割合を成功報酬とする事務所もあるため、着手金、成功報酬、融資が実行されなかった場合の料金を確認しましょう。
なお、登録免許税、定款認証費用、司法書士報酬などは、税理士への相談料とは別です。「会社設立一式」と表示されている場合でも、法定費用や他士業への報酬が含まれているか確認してください。
医療法人の設立・クリニック開業支援を依頼する場合の費用
医療法人の設立支援は、一般的な株式会社の設立支援より高額になる傾向があります。設立認可申請から設立登記までを含むパッケージでは、60万円から70万円以上の料金例があります。
ただし、次の業務がすべて含まれているとは限りません。
- 医療法人化の税額シミュレーション
- 京都府または京都市への設立認可申請
- 医療法人の設立登記
- 診療所の開設許可申請
- 保険医療機関の指定申請
- 個人診療所の廃止手続
- 医療機器や借入金、リース契約の引継ぎ
- 設立後の税務顧問
認可申請、登記、保健所関係の手続を別々の専門家へ依頼するケースもあります。見積書では、税理士、行政書士、司法書士など、それぞれの担当範囲と報酬を確認しましょう。
相続税申告を依頼する場合の費用
相続税申告の税理士報酬は、遺産総額の0.5%から1%程度が目安とされています。例えば、遺産総額が8,000万円の場合、40万円から80万円程度が目安になります。
実際の料金は、基本報酬に次の加算報酬を加えて計算する事務所が多くあります。
- 相続人の人数
- 土地の数
- 非上場株式の有無
- 申告期限までの期間
- 財産調査の範囲
- 遺産分割案の検討
- 書面添付制度への対応
「遺産総額5,000万円まで○万円」と書かれていても、土地や相続人の加算によって最終金額が変わることがあります。契約前に、想定される加算項目を含めた見積もりを依頼しましょう。
記帳代行・年末調整・税務調査などの追加費用
記帳代行は、月間の仕訳数によって料金が決まることが一般的です。月100仕訳以内で月額5,000円から1万円程度、仕訳数が増えると月額2万円から3万円以上になる料金例があります。
年末調整は、基本料金に従業員1人あたりの料金を加える方式が多く、基本料金1万円程度に、1人あたり2,000円から3,000円程度が加算される例があります。
税務調査の立会いは、1日3万円から8万円程度が目安です。事前準備、税務署との連絡、修正申告書の作成、交通費などが別料金になる場合があります。
追加料金として発生しやすい業務には、次のようなものがあります。
- 消費税申告
- 年末調整
- 法定調書
- 償却資産申告
- 給与計算
- 記帳代行
- 税務調査立会い
- 修正申告
- 融資用資料の作成
- 株価評価
- 訪問日当や交通費
料金表を見るときに確認したいポイント
料金表では、最も安い金額だけを見るのではなく、その料金に含まれる業務を確認しましょう。
「月額顧問料1万円から」と書かれていても、相談はメールだけ、面談なし、記帳代行なし、決算料別という場合があります。一方、月額料金が高くても、記帳代行や月次報告、決算料の一部が含まれていれば、年間総額では大きな差が出ないこともあります。
見積もりでは、次の点を確認してください。
- 金額は税込みか税抜きか
- 決算申告料は含まれているか
- 消費税申告は別料金か
- 記帳代行は何仕訳まで含まれるか
- 面談回数や訪問回数は何回か
- 電話、メール、チャット相談に制限があるか
- 年末調整や法定調書はいくらか
- 交通費や日当が発生するか
- 契約期間中に値上げされる条件はあるか
京都府で税理士を選ぶ7つのポイント
税理士選びでは、料金、所在地、知名度だけで判断しないことが大切です。税理士とは数年から長期間にわたって付き合うこともあるため、専門性と相談のしやすさを総合的に確認しましょう。
創業支援・事業承継・医療法人など相談したい分野の実績があるか
最初に確認したいのは、自分が相談したい分野の経験です。
法人税申告を多数扱っている税理士でも、相続税申告や医療法人の設立経験が豊富とは限りません。反対に、相続税を専門としている事務所が、創業融資や月次経営支援に対応していない場合もあります。
初回相談では、「同じような案件を年間何件程度扱っていますか」「税理士本人がどこまで担当しますか」「申告だけでなく事前対策も依頼できますか」と質問しましょう。
同じ業種や事業規模への対応経験があるか
同じ法人でも、1人会社と従業員50人の会社では、必要な支援が異なります。業種によっても、売上計上、在庫、原価管理、許認可、給与体系などに違いがあります。
医療機関、飲食店、宿泊業、不動産業、建設業、製造業、EC事業などでは、それぞれ特有の会計・税務があります。自社と近い業種や規模の顧問先を担当した経験があるかを聞いてみましょう。
守秘義務があるため顧客名までは聞けませんが、「どの程度の規模や業種を担当しているか」は質問できます。
京都府内の希望地域に対応しているか
税理士会の所属支部だけで、対応エリアを判断しないようにしましょう。支部は事務所所在地を基準とした区分であり、実際のサービス範囲とは異なります。
京都市内の税理士へ依頼する場合でも、宇治、亀岡、福知山、舞鶴、宮津、京丹後などへ訪問できる事務所があります。
一方、地域に対応していても、訪問は年1回だけというケースもあります。訪問頻度、オンライン相談の可否、交通費まで具体的に確認してください。
創業支援や京都府内の支援制度に詳しいか
創業や事業承継を相談する場合は、税務知識に加えて、京都府や市町村、商工会議所、金融機関などの支援制度に詳しい税理士が適しています。
京都府には、創業支援資金や事業承継支援資金があります。また、京都府事業承継・引継ぎ支援センターでは、親族内承継や第三者承継などを支援しています。
ただし、融資や補助金には審査があり、税理士へ依頼したからといって採択や融資実行が保証されるわけではありません。「必ず通る」と断定する事務所ではなく、制度の要件やリスクも説明する事務所を選びましょう。
料金と契約範囲が明確か
見積書には、月額顧問料だけでなく、年間で発生する可能性がある料金を記載してもらいましょう。
特に確認したいのは、決算料、消費税申告、記帳代行、年末調整、税務調査、訪問交通費です。契約書に「別途協議」と書かれている項目については、どのような場合に追加料金が発生するか質問してください。
複数の事務所を比較する際は、同じ業務範囲で年間総額を出してもらうことが重要です。
担当者と税理士の関与範囲が明確か
税理士法人や規模の大きい事務所では、日常対応をスタッフが行い、税理士は最終確認だけを担当することがあります。
スタッフ対応そのものが問題なのではありません。見るべきは、誰が何を担当するかが明確であり、重要な税務判断について税理士へ相談できる体制があるかどうかです。
契約前に、次の点を確認しましょう。
- 日常の相談窓口は誰か
- 担当者は税理士か、補助スタッフか
- 決算前に税理士との面談があるか
- 相続や事業承継は誰が担当するか
- 担当者が退職した場合の引継ぎ方法
- 緊急時に税理士本人へ連絡できるか
レスポンスが早く説明がわかりやすいか
税理士との相性は、初回相談や見積もりの段階でもある程度判断できます。
質問への回答が極端に遅い、専門用語だけで説明する、依頼者の話を聞かずに契約を急がせる事務所は、契約後もコミュニケーションで困る可能性があります。
一方、返信が早いだけでなく、「いつまでに回答できるか」「何を準備すればよいか」を明確に伝える事務所は、相談を進めやすい傾向があります。
税額や制度について、メリットだけでなくデメリットや不確実な点も説明してくれるかに注目してください。
税理士との契約前に確認したいチェックリスト
税理士との契約後に起こりやすいトラブルは、「依頼したつもりの業務が契約に含まれていなかった」「担当者が税理士ではなかった」「解約時にデータを受け取れなかった」といった認識の違いです。
契約書へ署名する前に、業務内容、料金、担当体制、データ管理を確認しましょう。
依頼業務と料金について確認すること
- 月額顧問料に含まれる業務を確認した
- 決算申告料が別料金か確認した
- 消費税申告の料金を確認した
- 記帳代行の料金と仕訳数の上限を確認した
- 年末調整や法定調書の料金を確認した
- 税務調査立会いの料金を確認した
- 訪問日当や交通費の有無を確認した
- 料金が税込みか税抜きか確認した
- 年間総額の見積もりを受け取った
- 追加料金が発生する条件を確認した
見積書に「税務顧問一式」とだけ書かれている場合は、対象業務の内訳を記載してもらいましょう。
担当者と相談体制について確認すること
- 契約後の担当者を確認した
- 担当者が税理士かスタッフか確認した
- 税理士本人との面談頻度を確認した
- 電話やメールの相談回数に制限がないか確認した
- 通常の返信目安を確認した
- 担当者不在時の連絡先を確認した
- 担当変更を希望できるか確認した
- 相続や事業承継など専門案件の担当者を確認した
初回相談を担当した税理士が、契約後も担当するとは限りません。契約後の相談窓口を必ず確認してください。
会計ソフトと資料共有について確認すること
- 現在の会計ソフトを継続利用できるか確認した
- 新しいソフトの利用料を確認した
- 銀行やカードとの連携方法を確認した
- 領収書や請求書の提出方法を確認した
- 紙資料の返却時期を確認した
- クラウド上のデータ管理者を確認した
- 契約終了後にデータを受け取れるか確認した
- 過去の会計データを何年間保存してもらえるか確認した
会計ソフトの契約名義が税理士事務所になっていると、解約後にデータへアクセスできなくなる可能性があります。データの所有関係と出力方法まで見ておきましょう。
契約期間・解約・データ返却について確認すること
- 契約期間と自動更新の有無を確認した
- 解約の申出期限を確認した
- 中途解約時の違約金を確認した
- 解約月の料金を確認した
- 申告直前に解約できるか確認した
- 総勘定元帳や申告書データの返却方法を確認した
- 税務署へ提出した届出書の控えを受け取れるか確認した
- 後任税理士への引継ぎに対応してもらえるか確認した
税理士を変更する可能性も考え、申告書、決算書、総勘定元帳、届出書、固定資産台帳など、返却されるデータの範囲を確認しておいてください。
京都府の税理士探しに関するよくある質問
京都府で税理士を探す際によくある疑問をまとめました。実際の対応や料金は事務所によって異なるため、契約前に個別確認が必要です。
京都府内の税理士ならどの地域でも依頼できますか?
基本的には、税理士会の所属支部にかかわらず依頼先を選べます。支部は税理士事務所の所在地を基準とした区分であり、業務の対応地域を限定するものではありません。
京都市内の税理士へ府北部の会社が依頼することも、府北部の税理士へ京都市内の事業者が依頼することも可能です。ただし、訪問対応や交通費、税務調査時の対応条件は確認してください。
税理士の初回相談は無料ですか?
初回相談を無料としている税理士事務所はありますが、すべての事務所が無料ではありません。30分または60分まで無料、顧問契約を検討している人だけ無料、相続相談だけ無料など、条件が設定されることもあります。
相談を予約する際は、無料となる時間、相談できる内容、延長料金、資料確認料の有無まで聞いておきましょう。
近畿税理士会は京都府内の税務相談センターも案内していますが、開催日、対象となる相談、予約方法などが定められているため、利用前に最新情報を確認してください。
顧問契約とスポット契約はどちらを選べばよいですか?
継続的な税務相談、月次決算、資金繰り、決算前の税額予測が必要なら、顧問契約が適しています。
取引が少なく、自分で記帳でき、確定申告や決算申告だけを依頼したい場合は、スポット契約が適していることがあります。
ただし、スポット契約では、申告期限直前に資料の不足や会計処理の誤りが見つかっても、十分な対応時間を確保できない可能性があります。法人や消費税申告が必要な事業者は、年間の業務量を踏まえて比較しましょう。
会社設立前の段階でも税理士に相談できますか?
会社設立前から相談できます。むしろ、法人形態、決算月、資本金、役員報酬、創業融資などを決める前の相談が有効です。
税理士は税務面の設計や届出、会計体制の構築を支援できます。一方、会社の設立登記は司法書士の業務領域であるため、登記まで依頼したい場合は、司法書士との連携体制を確認してください。
後継者や承継時期が決まっていなくても事業承継を相談できますか?
相談できます。後継者が決まっていない段階でも、会社の株価、経営者の年齢、株主構成、事業用資産、借入金などを整理しておくと検討を進めやすくなります。
京都府事業承継・引継ぎ支援センターでは、親族内承継、従業員承継、第三者承継など幅広い相談に対応しています。税理士には自社株評価や相続・贈与の税務を相談し、公的機関には後継者探しや承継計画を相談するなど、役割を分けて利用できます。
医療法人の設立前やクリニックの開業前でも相談できますか?
相談できます。医療法人設立やクリニック開業は、事業開始直前ではなく、計画段階で相談することが重要です。
新規に医療法人を設立する場合は、京都府または京都市への設立認可申請が必要であり、認可後に設立登記を行います。京都市内で法人による診療所を開設する場合は、診療所の開設許可なども関係します。
認可申請の受付時期は限られていることが多いため、物件契約や工事、法人化の日程を決める前に、最新の手続案内を確かめましょう。
税理士へは税務や収支計画を相談し、認可申請、登記、保健所・厚生局手続については、対応する行政書士や司法書士などとの連携も確認してください。
相続税がかかるかわからなくても相談できますか?
相談できます。相続税がかかるかどうかは、預貯金だけでなく、土地、建物、株式、生命保険、名義預金、債務などを整理しなければ判断できないことがあります。
相続税申告が不要な場合でも、準確定申告、不動産の名義変更、相続した不動産の売却など、別の手続が必要になる可能性があります。
相談時には、固定資産税の課税明細書、預貯金残高、証券会社の資料、生命保険金の資料など、わかる範囲で準備しましょう。
オンラインだけで税務顧問を依頼できますか?
オンラインだけで契約できる税理士事務所もあります。会計ソフト、オンライン会議、チャット、クラウドストレージなどを利用し、資料を電子的に共有します。
ただし、すべての事務所がオンライン完結に対応しているわけではありません。また、相続不動産の確認、店舗や工場の現地確認、税務調査などでは、訪問が必要になる場合があります。
オンライン顧問を選ぶ際は、面談頻度、返信時間、資料の提出方法、緊急時の連絡方法を確認しましょう。
現在の税理士から別の税理士へ変更できますか?
税理士は変更できます。ただし、決算や確定申告の直前に変更すると、後任税理士が資料を確認する時間を十分に確保できない可能性があります。
変更前には、現在の契約書を確認し、解約予告期間や違約金の有無を確認してください。申告書、決算書、総勘定元帳、固定資産台帳、届出書、会計データなども返却してもらいましょう。
新しい税理士が決まってから解約手続を進めると、申告や届出の空白期間を防ぎやすくなります。
税理士資格の登録状況はどこで確認できますか?
日本税理士会連合会の「税理士情報検索サイト」で確認できます。氏名、事務所所在地、税理士法人名などから検索可能です。
個人の税理士へ依頼する場合は氏名を、税理士法人へ依頼する場合は法人名と担当税理士を確認しましょう。公式サイトに顔写真や経歴が掲載されていても、登録状況は公式検索サイトで照合することをおすすめします。
まとめ
京都府で税理士を選ぶときは、所在地や月額顧問料だけでなく、相談したい分野の実績、実際の対応エリア、担当体制、追加料金まで比較することが大切です。
京都府内には13の税理士会支部がありますが、支部は事務所所在地を基準とした区分です。京都市内の税理士が府南部や府北部へ対応することもあるため、訪問、オンライン相談、交通費などの条件を個別に確認しましょう。
創業や会社設立を相談したい人は、創業計画、融資、税務届出、会計体制まで支援できる税理士が適しています。事業承継では自社株評価や相続・贈与への対応、医療法人では医業税務と認可・開設手続に関する他士業との連携が重要です。
税理士報酬には統一料金がないため、月額料金だけでなく、決算申告、記帳代行、年末調整、消費税申告、訪問交通費などを含めた年間総額で比較してください。
気になる事務所が見つかったら、2~3事務所へ同じ相談内容を伝え、支援範囲、料金、担当者との相性を比較しましょう。税理士資格の登録状況については、日本税理士会連合会の公式検索サイトでの確認も忘れないようにしましょう。
出典
税理士制度、京都府内の支部、創業・事業承継支援、医療法人の手続などについては、主に次の公的情報を参照して作成しています。費用相場については、公的な統一料金が存在しないため、複数の税理士事務所等が公開する料金情報を参考にしています。
- 近畿税理士会「近畿税理士会支部一覧」
- 近畿税理士会「京都府内の税務相談センター一覧」
- 近畿税理士会「税理士報酬決定について」
- 日本税理士会連合会「税理士とは」
- 日本税理士会連合会「税理士情報検索サイト」
- 京都府「京都府中小企業制度融資一覧」
- 京都府事業承継・引継ぎ支援センター
- 中小企業基盤整備機構「事業承継・引継ぎポータル(事業承継・引継ぎ支援センター)」
- 京都市「診療所・歯科診療所の申請・届出(開設・変更・廃止等)」
- 京都府「医療法人の手続きについて」
- 日本政策金融公庫「創業支援」
- 日本司法書士会連合会「Case 1 新しく『会社を設立』したい」
- ベンチャーサポート税理士法人「料金表・顧問料事例」
- 弥生株式会社「確定申告を税理士に依頼する費用相場はいくら?」
- 税理士紹介センタービスカス「税理士報酬・費用はどのくらい?」
- 蟹山昇宏税理士事務所「法人化(会社設立)の税理士費用はいくら?」
- 税理士法人TOTAL 医療福祉本部「医療法人設立パック」
- 税理士法人チェスター「相続税申告の税理士報酬の相場は?」
- 税理士法人YFPクレア「経理代行サービスの料金表」
- 若原税理士事務所「個人事業主の方 | 業務の内容」
- Leapal会計事務所「税務調査の立会いは税理士に任せるべき?」


